2022年11月15日
着物のコーディネートの迷った方必見!かさねの色目を使ったコーディネート術 part2
襲(かさね)の色目でいろんな場面でのコーディネート
こんにちは。いせや深谷本店のとまです。
11月に入りすっかり冬の気配となりましたね。急激な気温の変化に体調を崩さないよう気を付けましょうね。
さて、先月投稿しました、かさねの色目についてのブログはご覧頂けましたでしょうか?
本日はかさねの色目を活用しながら色んな場面でのコーディネートを着物の豆知識も織り交ぜながらご紹介していきたいと思います。
①結婚式の場合
結婚式では新郎新婦の親族は黒留袖や色留袖を着用します。黒留袖を着用する際の帯〆・帯揚は基本「白」を使用します。白に金や銀が入っているものでも構いません。
色目の決まりがあるものに関して基本を取り入れましょう。
色留袖は準礼装にあたり結婚式でも着用可能です。新郎新婦の姉妹や親戚の方が着用するのにふさわしい着物です。結婚式で色留袖を着用する際の帯〆・帯揚は「白」をお勧めします。
ちなみに色留袖は訪問着として着用することも可能ですのでその際は帯〆・帯揚を色物で合わせることも可能です。色留袖は紋の数が多いほど格が上がりますので紋の数にも注意しましょう。五つ紋は黒留袖、三つ紋や一つ紋は訪問着とほぼ同格になります。
主賓ではなくゲストとして結婚式にお呼ばれした場合は色留袖を着用すると親戚側に間違われることもありますので友人としての参加の場合は訪問着を選んだほうが無難かもしれませんね。
~色留袖を訪問着として着用する際のコーディネート~
かさねの色目を参考にコーディネートしてみました。
秋のかさねの色目「女郎花(おみなえし)」を活用しました。薄い色目に徐々に濃い緑色を重ねていく色目となっています。こちらは平安時代以降大変愛用された色で数多くの文献でも見ることができるようですよ!
今回は重ね衿・帯揚・帯〆にこちらを活用し上から段々と濃い色目になるようコーディネートしました。秋にぴったりですね。
②入園・入学式の場合
式典の際には訪問着や付け下げ、色無地の着用をお勧めします。
最近では訪問着を着用される方が一番多いですね。色味については特に決まりはないのですが着る場所や季節によって選んで頂くと良いかと思います。ここでもかさねの色目を使って入学式に合うコーディネートをご紹介させて頂きますね。
秋のかさねの色目「かえで紅葉」を活用しました。赤・緑・黄色と色の移ろいのグラデーションとなっており、名前の通り紅葉をイメージした色目となっております。
こちらも重ね衿・帯揚・帯〆に活用し帯もグラデーションのものでコーディネートしました。
③着物でお出掛け・旅行の場合
ちょっとしたお出掛けにはカジュアルな紬や小紋の着物がお勧めです。帯は袋帯の場合フォーマルになりすぎない金銀以外の帯がオススメです。おしゃれ着には名古屋帯も着用できます。夏のお出掛けには小袋帯をおしゃれに結んでお出掛けも粋で素敵ですよ。
いせやでは着物でお出掛けツアーを月1回程度開催しておりますのでタンスに眠っている着物でぜひお出掛け会に参加されて下さいね。
④着付教室
着付け教室ではどんな着物で練習しても大丈夫です。最初は何度も着たり脱いだりするので昔の着物で練習する方や着用予定のある着物を一度練習してみたいなど皆さんそれぞれです。1枚ではなく色々な着物を着用してみましょう。特に帯はものによって柄の出方が変わるなんてこともあるので持っているものを一通り練習してみるといいですよ。
いかがでしたでしょうか?着物を着るシーンによって色々な着物の種類がありましたね。今回は秋のコーディネートもいくつか紹介させて頂きましたのでの参考にして頂けると嬉しいです。
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