2022年12月6日

“きぬたや”の絞りの着物がホテル紫雲閣に!

こんにちは。東松山店の山﨑です。アッという間にまた一年が過ぎようとしています。

 

そして、今年もクリスマスの季節ががやってきました。そろそろクリスマスツリーの用意をしないとですね。
今年もひとつ新しいオーナメントを増やしました。

 

そして、2022年12月 “いせや東松山店”から、皆さまへの素敵なクリスマスプゼント。
なんと、「ホテル紫雲閣」にて“きぬたや”の絞り着物展を開催いたします。

 

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お陰様で“いせや東松山店”は今年で13年目になりまして、今まで一部改装はあったのですが、この度初めて全面改装する事となりました。

 

その為、12月ひと月閉店となります。このブログが、皆様に届くころにはもう閉店していますね。

 

皆様には“閉店売り尽くしセール”お出かけ頂き誠にありがとうございました。お陰様で、盛会裏に無事終えることが出来ました。

東松山店閉店しているこの12月に「ホテル紫雲閣」にて”きぬたや”の展示会を開催する事になりました。

 

「絞り」の着物、女性のあこがれですよね。着物には染めや刺繍など色々な技法があります。
その中の技法のひとつが“絞り染め”になります。
布地を糸で括りつけたり、板や器具で挟んだりして、防染してから染めることによって様々な模様を作り出します。
職人の手作業で行われ、大変手間暇のかかる技術です。

総絞りの着物となると膨大な時間がかかります。

その代表的な絞りの着物のメーカーが「きぬたや」です。

今回、その ”きぬたや” の着物が紫雲閣に惜しげもなく披露されます。

伝統技術を守りながらも新たな可能性を追い求め、常に挑戦を続けているきぬたや。
ブランド「藤娘」は創業者の伊藤嘉敏(いとうよしとし)が名付けました。

「藤娘」を纏った方には必ず幸せになって欲しい、誰もが笑顔になる不思議なチカラがあり、それは親から子、子から孫へと受け継がれていく大切な存在の中のひとつでありたい、と思う嘉敏の想いが込められています。

 

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自然の中の美しい情景を絞りに織り交ぜ完成した”きぬたや”の絞りは、一目見れば誰もがそれとわかるブランドですね。
絞りは通常、単色が主な物でしたが、”きぬたや”は従来の概念を覆し、鮮やかな色彩とグラデーションを表現し、
”きぬたやカラー”として、世界に新境地を開きました。

そんな素敵な”きぬたや”の絞りの着物が”紫雲閣”に並びます。

 

訪問着、振袖、無地等、普段の展示会ではお目にかかれない種類と数のお着物が展示されます。

是非、この機会に皆さんにご覧頂ければ幸いです。

 

「ガーデンホテル紫雲閣」

会場となる、ガーデンホテル紫雲閣は水と森と庭園のあるホテル。
静かな木々に囲まれ、エントランスの横には、日本情緒あふれる水のせせらぎと、竹林がくつろぎの時間を作ります。

 

創建1300年前、悠久の歴史を遡る「箭弓神社」のすぐそばに佇み、一歩入るとそこは別世界。
そんな素敵な場所で“きぬたや”の素晴らしい絞りの着物の数々をご覧頂きます。

是非お着物でお出かけになってみてはいかがでしょうか。

 

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絞り豆知識

大きく分けて絞りの方法は2種類ございます。

【 手絞り 】

手絞りとは、指先だけで絞り模様を表現していく方法です。

京都を産地とする「京鹿の子絞り」の技法の中の「本疋田絞り」が代表的なものです。指先だけを使い、絹布を少しずつつまんで絹糸でくくって、模様を作ります。

 

【 機械絞り 】

「機械絞り」と言っても「専用の器具」を使うだけで、すべては手作業です。「棒」や「板」を使ってしぼり、いろいろな柄を表現していきます。

 

この様に、糸で括ったり 、縫い締めたり、板で挟んだりして防染しますから、染め際には「にじみ」や「ぼかし」が出ますので、絞りの模様は二つとして同じものができません。

意のままには出来上がらないところが絞り染の魅力でもあるのです。

 

絞りの二大産地

絞り染めは、京都の「京鹿の子絞り」と、愛知県の「有松・鳴海絞り」が二大産地です。

【京鹿の子絞り】

「京鹿の子絞り」は京都で生産される絞り染めです。
絹の布に様々な技法を使って模様を表現していきます。

1976年には伝統工芸品に指定されました

中国から7世紀頃の奈良時代に日本に伝わった絞り染めの技法が、江戸時代の京都で「京鹿の子絞り」として、多くの絞り技法が開発され発展しました。

 

50種類の技法が今に伝えられ、絞りの技法と染め分けの技術で色とりどりに染め上げられているのが特徴です。
”きぬたや”の着物はこの京都発祥の京絞りをルーツに長い時間をかけてオリジナルの技法を生み出しました。

 

【有松・鳴海絞り】

「有松・鳴海絞り」は愛知県名古屋市有松地方で生産される絞り染めです。
京鹿の子絞りが絹布に絞りを施すのに対し、有松・鳴海絞りは木綿の布に絞りの技法を施し、「藍」を使って染め上げます。

17世紀後半になり、ゆかたがおしゃれ着として着られるようになると、着物地に絞り染めが施されるようになり発展しました。

1975年に伝統工芸品に指定されています

 

絞りの模様、絞り方は豆知識などにはまとめられないくらい沢山ございます。絞りの技法は古代から世界中にございますが、是非この機会に日本伝統の絞りにご興味をお持ちいただければ幸いです。

 

当店では着物のクリーニングも承っております。お気軽にお問い合わせください。

 

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いせやグループは埼玉県深谷市・鴻巣市・東松山市・熊谷市・上里町・本庄市・川越市に店舗がある老舗呉服店です。

晴れの日の着物からカジュアル着物まで、呉服全般を取り扱っているほか、着物のお手入れのご相談なども承っております。

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