2023年2月23日
着物の柄とかさねの色目を使ったコーディネートをご紹介 part2
こんにちは、いせや深谷本店のとまです。
2月は日数が少ないのであっという間に過ぎていきますね。3月は卒業式シーズンになりますので着物を着る機会が増える時期です。いせやでは訪問着や卒業式の袴など種類豊富なレンタルをご用意しておりますのでぜひご利用下さいね。
さて本日は前回もご紹介した着物の柄について引き続きご紹介したいと思います。
前回は定番の『桜柄』『辻が花』『雪輪』の柄をご紹介しましたのでそちらもご覧になって下さいね。
今回まずは・・・
①笹柄
笹は竹の長さと並んで長寿のイメージを持っており、常に青々とした葉をつけていることから生命力の強さを表す柄として親しまれてきました。笹や竹は神聖なもので病気やけがを守り厄災を払うという言い伝えもありますよ。
笹が写実的・単独で描かれている場合は冬~春に着用するのがお勧めです。笹がデザイン化されている場合は通年着用可能です。
②流水柄と花
流水の多くは小川の様子を描いており、曲がりくねって流れる水の様子を文様化したもので永遠を表すおめでたい柄です。苦難や災厄をさらりと流してくれる、流れる水は腐らず常に清らかなどの意味合いがあると言われています。
どちらかと言うと主役にはならず、何かメインの柄を埋めるように使われることが多い柄にはなりますが、その着物が持つ印象を大きく左右する文様として使われています。
流水柄が単独で描かれている場合は夏に着用するのが涼しげです。流水は春の桜や秋の紅葉など季節感のある草花と一緒に描かれることが多いのでその場合はモチーフに合わせた季節に着用するのが良いです。流水に四季の草花が描かれている場合は通年着用することが可能です。
③熨斗柄(のしがら)
のし模様は吉祥文様の1つで、もともとは贈り物に添える熨斗鮑を模様化したものです。熨斗とはもとは鮑の肉を薄くはいで引き伸ばして乾燥させた「のしあわび」のことです。延寿を象徴するものとして細長く折り畳んだ熨斗紙の間に包み、結納品や引き出物に添えられました。
お宮参りのお祝いの際の着物で使われる着物をのしめと呼びますが、この名前の通り細長い帯状の熨斗を数本束にした「束熨斗(たばねのし)」という熨斗柄を使った着物をよく目にします。
熨斗柄はたくさんの熨斗を束ねて描かれる模様なので多くの人から祝福を受ける、人と人との繋がり、その長さからは長寿の象徴とされていたりと様々なおめでたい意味を持っており、お祝いごとの着物の柄に使われることが多い柄ですよ。
ではここで今回ご紹介した3つの柄のお着物を使ってかさねの色目を使ったコーディネートをご紹介させて頂きます。
まずは・・・
*笹の柄が入った訪問着
~かさねの色目『香』(こう)を使ったコーディネート~
四季通用のこちらはベージュ系の茶色を使った色目です。全体的に茶色系のコーディネートにして表現してみました。
*流水柄とぼたんの花の柄が入った訪問着
~かさねの色目『虫青』(むしあお)を使ったコーディネート~
冬のかさねの色目のこちらは紫に緑色を重ねた色目です。グラデーションが素敵な紫の着物に帯〆・帯揚を葉の色にも入っている緑を使ってコーディネートしてみました。
*のし柄が入った訪問着
~かさねの色目『花山吹』(はなやまぶき)を使ったコーディネート~
こちらは春のかさねの色目です。黄色にピンクを合わせる色目なので黄色とピンクのグラデーションの着物にピンクの小物を使い春らしいコーディネートにしてみました。
いかがでしたでしょうか。
着物の柄にはそれぞれ意味があり、意味を知ると着物を選ぶのがまた楽しくなりますよね。着物を着用するシーンに合わせてお好みの柄を選んで下さいね。その際にはぜひこちらを参考にして下さいね。
↓↓いままでのコーディネートをご覧になりたい方はこちらから
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