2023年8月24日
着物の衣替えってあるの? 東松山店

こんにちは。東松山店の山﨑です。
コロナが落ち着いてからの初めての夏、どのようにお過ごしですか?
夏祭りや花火、海、プールといろいろなところに人出があり、賑わいが戻ってきたのはうれしい事ですね。

今回は「着物の衣替え」についてです。
洋服に衣替えがあるように着物にも衣替えはあります。
と、いうか昔は一年を通して日本人はみんな着物を着て生活していたわけですから、
季節に合わせて着物の衣替えがあったと思います。
残念ながら現代は洋服の生活になり、着物もなかなか着る機会がなくなってしまったので、
感覚的に季節感が無くなってしまった感じもしますが…。
「毎日着物を着ていたなんて、昔の人はえらいですね~」
とそんな話を私もすることがありますが、ほんとにその通りですよね。
特に女性は着物を着て家事をしていたわけですから。
掃除、洗濯、お料理、NHKの朝ドラなんかによくみられる光景です。
話は飛びますが、NHKのドラマの中で着物を着ている人の着付けは、いつ見ても本当にきれいです。
襟の抜き方から襟の合わせ方、帯の位置や結び方、コーディネート、とても勉強になります。
綺麗な着付け、いせや呉服店は前結び教室を開催しております。
見学、無料体験が出来ますのでご興味ある方は是非!
時代は変わり、現在では普段、着物を着る人はほとんどいなくなってしまいました。
また温暖化で四季の様子も変わってきています。制服の衣替えのように5月1日から夏の制服。
10月1日から冬の制服。
と、キチっと決まっているわけではありませんが、着物も気温に合わせて着て頂ければと思います。
以前のブログでも書かせて頂いたので、そちらも見て頂ければと思います。

【 袷の時期 】
袷というのは着物の仕立て方です。
表地となる反物に八掛と胴裏という裏地を付けてお仕立てします。
表地と裏地と二重になるという事ですね。寒い時期に着る仕立て方です。
以前は10月から5月までが袷の時期でした。
季節に合わせて、羽織やコート、ショールを合わせて着て頂きます。
【 単衣の時期 】
単衣は表地のみの仕立て方になります。裏地は付きません。
以前は6月と9月が単衣の時期と言われていました。
が、最近は春の単衣は6月に限らず、4月末頃から着る方もいらっしゃいます。
そして秋はというと9月に限らず、11月初め頃まで着て頂いて大丈夫と思います。
こちらも、羽織やコート、ショールで温度調節すれば
透けない単衣でしたら11月いっぱい、着ることが出来ると思います。
茶道で着物を着る時はその時の様子で先生に確認してくださいね。
【 真夏の着物 】
着物ではっきりしているのは、7月8月盛夏の着物です。
絽や紗という透け感のある反物でお仕立てします。
7月8月は長襦袢も夏物の絽や麻の長襦袢を着ます。
半襟も夏物になりますし、帯も透け感のある涼しげな夏帯を結びます。
帯締めや帯揚げも絽や透け感のあるものになります。
最近は温暖化により、紗の単衣を長襦袢だけ変えて、単衣の時期から着て頂いて大丈夫です。
温暖化によって、随分着方が変わってきていますね。
結論から申し上げますと、着物も洋服と同じく、季節や温度変化によって着こなして頂くということですね。
結婚式や入学式、卒業式等、礼装として着物を着る時は相手が存在することなので、相手の方に失礼にならないように配慮して頂ければ十分と思います。
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