2024年4月29日

着物を湿気から守るには?深谷本店

襟汚れ

皆様こんにちは。いせや深谷本店の小林です。

明日で4月も終わりですね。段々と蒸し暑い日も増え、薄着で過ごしている方もよく見かけます。
日によっては朝晩冷える日もありますので、気温差に気を付けてお過ごしください。

今回は着物の湿気対策についてお話しさせて頂きます。
これから暑くなると湿度も高くなるので、着物の保管方法には注意しましょう。

 

どうして湿気対策が必要?

着物クリーニング

着物に限らず絹のものは湿気から守ってあげなくてはいけません。
理由はいくつかありますが大きく分けて2つあります。

 

まず一つ目は『カビ』です。

 

着物にカビが発生しやすい原因は、日本の気候と着物の生地です。カビは湿度が60%以上、気温が5~35度の環境で発生しやすいため、日本はカビが発生しやすい環境です。
また、着物の生地は絹を使用していることが多く、タンパク質を多く含んでいるため、よりカビが発生しやすいです。
着物のカビを防ぐには、定期的な「虫干し」や陰干しをすることが大切です。
虫干しとは、衣類や書物などを保管場所から出して外気に晒す、日本の昔ながらの習慣です。梅雨明けや初秋など、湿気の少ない時期を選んで年に2〜3回程度行うと良いでしょう。陰干しは、着物を着物用ハンガーに掛け、形を整えて干しておきます。
着物を干す場所はなるべく屋外がよいですが、風通しがよければ屋内でもかまいません。
湿度が低く、カラッと晴れた日であれば半日程度、そうでなかったり、しばらく手入れしていなかったのであれば1~2日程度陰干しすることをおススメします。
2つ目は『縮み』です。
絹織物の着物は、空気中の湿気によって約5~6%縮むと言われています。

着物が縮む原因となるのは、雨の日など湿度の高いとき、帯下などに汗をかいたとき、タンスの中の湿気を吸ったときなどです。水に濡れることを防ぐガード加工(撥水加工)が施されたものでも湿気は防ぐことができないため、縮むことがあります。

湿気対策はどうする?

 

①1枚ずつたとう紙に入れましょう

たとう紙

たとう紙とは着物を保管するための紙で、湿気を吸収し、カビが生えるのを防いでくれます。さらにシワになりにくく、重ねて保管する時も着物同士の摩擦を防いでくれます。

ただし、着物の湿気を吸ってくれるたとう紙は時間が経つにつれて、毛羽だったり、ヨレヨレになったり、シミや変色を起こすことも。そのまま着物を包んでいると、着物にも悪影響になるため、年に数回はたとう紙を確認して、状態が悪いようならすぐに交換しましょう。

 

②着物キーパー、帯キーパー

きものキーパー

桐のタンスは無いし、虫干しも面倒…といった方には『着物キーパーや帯キーパー』がおすすめ!
着物キーパーは着物を入れるジップロックのようなもので、湿気や紫外線から守ってくれる便利グッズです。
着物キーパーに入れて頂くと5年間はお手入れ要らずで、桐のタンスが無くても簡単に保管できます。

 

✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼

いせやグループは埼玉県深谷市・鴻巣市・東松山市・熊谷市・上里町・本庄市・川越市に店舗がある老舗呉服店です。

晴れの日の着物からカジュアル着物まで、呉服全般を取り扱っているほか、着物のお手入れのご相談なども承っております。

 

いせや呉服店では「前結びの着付け教室」を開催しております。ぜひお気軽にお越しくださいませ。

>>体験レッスンのお申し込みはこちら

 

体験レッスン
申し込み

振袖