2024年12月14日

着物にはどんな種類があるの?

皆様こんにちは。いせや深谷本店の小林です。
今回は着物の種類についてお話させて頂きます。

着物にはいくつか種類があります。

・振袖
・留袖
・黒紋付
・色無地
・訪問着、付け下げ
・小紋
・ゆかた

着物は着用できるシーンがあったり、帯合わせなどで着分けて楽しむことができます。
ぜひ参考にしてください。

振袖(本振袖・中振袖・小振袖)

振袖

若々しさの象徴となる長い袖が特徴で、着物の中で最も華やぎのあるのが振袖です。袋帯で変わり結びをし、ミスの正装とされます。
振袖は袖の長さで本振袖・中振袖・小振袖に分けられます。

 

小振袖は二尺袖とも呼ばれ、特に卒業式に袴と合わせて着用されることが多い着物です。
袖丈は約76㎝(二尺)で、一般的な振袖(袖丈100~110㎝)より短く、一般的な着物(袖丈49cm)よりも長いため、華やかさもありながら軽やかで動きやすいのが特徴です。
卒業式の他にもパーティーや外出着としても着用いただけます。

 

中振袖は振袖の中で最も一般的なもので、成人式で着用されているイメージが強い方も多いと思います。袖丈は100cm前後で、身長に合わせて調整することで、美しくバランスの取れた着こなしが可能です。
古典柄からモダンな柄まで、非常に多くのデザインがあり、華やかで美しい柄が多いのが特徴です。
成人式が最も一般的ですが、結婚式やパーティーなど、華やかな場にも着用できます。

 

本振袖は「大振袖」とも呼ばれ、振袖の中でも最も格式の高い着物です。袖丈が104cm~120cm前後と長く、くるぶしあたりまでの長さがあるのが特徴です。
※袖の長さははっきり決められているものではないので、目安としてください。
結婚式の花嫁衣装として最も多く着用され、他にも披露宴のお色直しや特別なパーティー等でも着用されています。

 

 

留袖(黒留袖)

礼装 正装

留袖は、主に結婚式などのフォーマルな場で着用され、その格調高い美しさが特徴で、黒留袖と色留袖に分けられます。
上半身は無地で、裾に絵羽模様が描かれます。

黒留袖…黒留袖は五つ紋で比翼が付き、地色が黒なのが特徴です。既婚女性の第一礼装として、結婚式や披露宴など、特別な慶事の場で着用されます。
黒留袖は高価な着物であるため、購入をためらう人も多いと思いますが、近年では、レンタルサービスが充実しており、気軽に黒留袖を着用することができます。レンタルの場合、着物だけでなく帯や小物もセットで借りられることが多いです。

▶いせやの着物レンタルについてはこちらから


色留袖…色留袖は1ツ紋と3ツ紋もあり、TPOによっては正装として重ね衿を付けて着用することもあります。地色が黒色以外の留袖です。黒留袖に比べると格は下がりますが、未婚の女性も着用できます。
結婚式など正式な場からパーティーなど少しカジュアルな場にも着用頂けます。

 

黒紋付(喪服)

礼装 正装 喪服

黒紋付は、五つの家紋が入った黒色無地の第一礼装の着物で、既婚・未婚を問わず着用できます。黒の帯で喪服として弔事に着用するほか、華やかな帯合わせで結婚式や入卒式などの慶事に、あるいは舞台衣装などとしても着用されます。

 

色無地

正装 外出着 喪服

黒以外の無地で、紋と帯次第で正装からおしゃれ着まで幅広く着用できるのが色無地です。一色染のほか、ぼかし染めもあります。柄はなく、地紋と呼ばれる織り模様が入っているものと入っていないものがあります。
紋を付ければ正装として着られます。

  • 五つ紋: 最も格が高く、結婚式などフォーマルな場に向いています。
  • 三つ紋: 五つ紋に次いで格が高く、準礼装として着用できます。
  • 一つ紋: 略礼装として、結婚式やお茶会など幅広い場面で着用できます。
  • 紋なし: カジュアルな場や普段使いに適しています。

 

訪問着・付け下げ

小さいお子さんのママにこそ訪問着がおすすめな理由

正装 外出着

正装、外出着として華やかに装える着物です。訪問着は上前衿と胸元、裾の上前からぐるりと繋がった裾模様が特徴です。付け下げは少し軽めの柄行きで、胸元、裾模様の全ての柄が上向きに描かれています。
訪問着は、その華やかさと格から、様々なシーンで着用できる着物です。どのようなシーンで着ていけるのか、詳しくご紹介します。

  • 結婚式:新婦の親族や友人として出席する際によく選ばれます。華やかな柄や色合いの訪問着がおすすめです。
  • 結納:結納の席には、格の高い訪問着がふさわしいです。
  • お茶会:茶道のお稽古事や茶会など、華やかでありながら落ち着いた雰囲気の場にも適しています。
  • パーティー:華やかなパーティーにも、訪問着はぴったりです。
  • 七五三:お子様の七五三のお祝いの場にも、訪問着はよく選ばれます。
  • 入学式・卒業式:お子様の入学式や卒業式にも、訪問着は華やかな装いを演出できます。
  • 観劇:観劇などのお出かけにも、訪問着は上品な装いです。
  • お食事会:格式の高いレストランなどでの食事会にも、訪問着はふさわしいです。

TPOに合わせて、適切な訪問着を選ぶことで着物ライフを楽しめます。

小紋

正装 外出着 普段着

模様が、上下関係なく繰り返しで描かれた応用範囲の広い着物です。中でも遠めに無地に見えるほどの極小紋様を一色染めした江戸小紋は、紋を入れれば色無地に近い格上の扱いとなります。

 

ゆかた

外出着 普段着

浴衣は、日本の夏の風物詩として親しまれている伝統的な衣服です。綿などの吸湿性の良い素材で作られており、暑い日本の夏を涼しく快適に過ごすために着られます。浴衣の起源は、平安時代の貴族が蒸し風呂に入る際に着ていた「湯帷子(ゆかたびら)」と言われています。その後、江戸時代には庶民の間で広く着用されるようになり、夏の風物詩として定着しました。
近年は気軽な普段着としても楽しまれています。

 

 

 

いかがでしたか?ぜひ参考にして頂いて着物ライフを楽しみましょう!

✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼

いせやグループは埼玉県深谷市・鴻巣市・東松山市・熊谷市・本庄市に店舗がある老舗呉服店です。

晴れの日の着物からカジュアル着物まで、呉服全般を取り扱っているほか、着物のお手入れのご相談なども承っております。

 

いせや呉服店では「前結びの着付け教室」を開催しております。ぜひお気軽にお越しくださいませ。

>>体験レッスンのお申し込みはこちら

 

体験レッスン
申し込み

振袖