2025年1月13日
様々なシミの種類別対処法
こんにちは、いせや本店のとまです。
1年に1度の最大のイベントでもある成人式が無事に終了し、ほっと胸をなで下ろしております。着用された着物を汚してしまったなど、クリーニングのお悩みがある方はすぐに店頭までお持ち下さい。クリーニング専門のものがその場で見させて頂きます。
さて本日はそんな汚してしまったお着物の対処法についてお話しますね。ぜひ参考にしてみて下さい。
【本日のランナップ】
~様々なシミの対処法~
①食べ物や飲み物
②汗や皮脂
③雨や泥はね
④カビ
まずシミができたなと思ったら慌てずに・・・
着物についたシミは着物の種類によって対処法が異なります。水洗いが可能な着物なのか(ポリエステル)、水洗い不可の着物(正絹)なのか、まずそちらも確認してから処置をしましょう。
今回は水洗い不可のお着物の対処法についてお話していきますね。
①食べ物や飲み物のシミ 醤油やワイン
柔らかい布やティッシュで、できるだけ早くシミを吸い取ります。その際は擦らないように注意してください。必ず乾いたものを使用して下さい。
おしぼりやウェットティッシュなどはアルコール成分が含まれている場合があり、その成分が着物の染料を変色させてしまい元に戻すのが難しくなる場合がありますので注意が必要です。
また水分を与えてしまうと余計にシミが広がってしまう恐れもあるため、水を使用しない・強くこすらないことが必要です。
時間が経つと着物の繊維に定着し汚れが落ちにくくなりますのでなるべくお早めに店頭にお持ち下さい。
②汗や皮脂のシミ
クリーニングに出すまで風通しの良いところで陰干しをしましょう。
汗や皮脂の汚れは乾いてしまうと目には見えなくなり、クリーニングに出さない方も多いです。しかし汗や皮脂はそのままにしておくと1~3年で酸化し、黄色いシミになります。
見えないから大丈夫ではなく、丸洗いや汗抜きというクリーニングに出しましょう。
③雨や泥はねのシミ
雨に濡れた場合は乾いたハンカチやタオルなどで擦らずポンポンと優しく拭き取りましょう。
泥はねの場合は無理に拭き取ろうとせず、乾くまでそのままにしておいて下さい。無理に落とそうとすると小さな砂が着物の繊維に入り込み汚れが落ちにくくなります。
④カビ
カビを個人的に落とすことはかなり難しいので、着物にカビを発見したら必ず専門店に持って行きましょう。
他のお着物とは別にして袋などに入れて頂けると他に移る心配もないかと思います。
一緒にタンスに入っていたお着物があった場合、カビが移っていることもありますので気になるようでしたらクリーニングに出すことをオススメします。
いかがでしたか?このように着物を汚してしまった場合出来る応急処置は限られてきます。汚れを発見しましたら早めに専門店にお着物を持参しましょう。
白い着物は汚れが目立つから着るのをためらう・・・とお考えに方にはお着物が汚れる前の対処法としてガード加工という撥水加工をしておくことをオススメします。
いせやではプレミアムガード加工と言って水を弾く力が強く、着物が汚れてしまった場合もガード加工の上に汚れがのるので、汚れが落ちやすくなる加工をご用意しております。
お手持ちの仕立て上がりのお着物にも後からかけることができますので、ぜひご検討下さいね。
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いせやグループは埼玉県深谷市・鴻巣市・東松山市・熊谷市・本庄市に店舗がある老舗呉服店です。
晴れの日の着物からカジュアル着物まで、呉服全般を取り扱っているほか、着物のお手入れのご相談なども承っております。
いせや呉服店では「前結びの着付け教室」を開催しております。ぜひお気軽にお越しくださいませ。