2025年6月20日
親戚の結婚式、着物は何を着用するの?

こんにちは、いせや深谷本店のりんごです。
6月は梅雨の時期ですね。今年は梅雨入りしても暑い日が続くようで体調管理には気を付けないといけないですね。
さて本日はジューンブライドでもある6月に合わせて、親戚の結婚式にはどのような着物を着用すればよいのかをご説明させて頂きますね。ぜひ最後までご覧下さい。
本日のラインナップ
①立場別・年齢別で選ぶオススメ着物
・新郎新婦の叔母として出席の場合
・従姉妹として出席の場合
②まとめ
①立場別・年齢別で選ぶおすすめの着物コーデ

結婚式はフォーマルな場。着物で出席するとなると、「どれを選べば失礼にならない?」「親戚ってどの程度フォーマルが必要?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
とくに“親戚”という立場は幅広く、叔母として出席するのか、従姉妹として出席するのかで、求められる着物の格も違ってきます。
今回は、立場別にふさわしい着物の種類や、年齢に応じた着こなしのポイントをご紹介します。
◆叔母(=姪・甥の結婚式に出席)としての着物選び
姪や甥の結婚式に出席する“叔母”という立場は、親族の中でもややフォーマル度が高く、しっかりとした装いが求められます。親や祖父母ほどの主役級ではないものの、きちんとした格式を意識することで、祝福の気持ちがより伝わります。
◎おすすめの着物
黒留袖(既婚女性の第一礼装)

最も格式が高い着物で、新郎新婦の母と並ぶほどのフォーマルさ。家紋入りで格調高く、帯は金銀で華やかに。
格式ある式場や伝統的な披露宴では特におすすめです。
色留袖(三つ紋以上で準第一礼装)

黒留袖ほどかしこまらず、でも礼を尽くした印象に。明るめの色合いで女性らしさや柔らかさを出せます。
訪問着

少しカジュアルになりますが、柄行きや小物で品格を調整すれば十分礼装になります。比較的自由なスタイルが許される披露宴などに。
◎年齢・雰囲気に合わせた着こなし
40代〜50代前後なら、黒留袖や色留袖で格を大切にしつつ、帯や小物で華やかさをプラス、
60代以上は落ち着いたトーンと格調ある装いがより自然に見えます。
地域によっては訪問着を好む場合もあるので、親族間で事前にドレスコードを確認するのが安心です。
◎小物・ヘアスタイルのポイント

*帯揚げ・帯締めは金銀が入ったもので上品なコーディネートを
*草履・バッグもフォーマル用を選び、色を合わせると全体が引き締まります。
*髪型はシンプルな夜会巻きや和モダンアレンジがおすすめ。派手になりすぎないよう注意しましょう
◆従姉妹として出席する場合
同年代の親戚である従姉妹は、フォーマルすぎず、でも少し華やかさも欲しい立場。自由度が比較的高いですが、礼儀として“きちんと感”は必要です。
◎おすすめの着物
振袖(未婚女性、20代まで):華やかで若々しい印象。従姉妹であれば派手すぎない柄でOK。

訪問着:既婚・未婚を問わず着られるフォーマル着物。柄ゆきは控えめに。

色無地(紋付き):三つ紋が入っていれば準礼装。色で個性を出せるのが魅力。

◎年齢に応じた着こなし例
20代未婚の方 → 柔らかな振袖や華やか訪問着
30〜40代の方 → 淡いトーンの訪問着や色無地+格調高い帯
同世代の親戚が多い場合は、事前に「どんな格で行く?」と相談するのもいいですね
■ その他の注意点
- 新婦より目立たない色を選ぶ
主役は新郎新婦。あくまで引き立て役として、白に近い色や派手すぎる柄は避けましょう。
- 親族同士で着物の「格」のバランスを
たとえば母が黒留袖で他の親族がカジュアルすぎると不自然に。できれば事前に打ち合わせを。
- 靴・バッグ・髪飾りにも気を配る
礼装用草履・バッグ、金銀系の上品な髪飾りなどでトータルコーディネートを意識すると、より美しく見えます。
■ まとめ

親戚として結婚式に出席する際の着物選びは、「自分の立場」と「式の格式」によって変わります。
叔母であれば格の高い着物、従姉妹であればやや華やかさのある着物など、シーンに合わせた装いを心がけましょう。
どの立場でも共通して大切なのは、“控えめで品のある華やかさ”。
迷った時は、格が高めで色味が落ち着いたものを選べば、大きく外すことはありません。
美しい着物で祝福の気持ちを表現し、素敵な一日を過ごしてくださいね。
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