2022年9月6日
着物の魅力って?新入社員の私の体験談
こんにちは。いせや深谷本店の小林です。
9月に入り、だいぶ秋らしい日が増えましたね。
皆様いかがお過ごしですか?
今回は私の着付け教室の体験談や、着物っていいなと思った事をお話させて頂きます。
私は今年の3月に大学を卒業し、4月からいせや本店に入社いたしました。
着物に関しては全くの素人で、0からのスタートです。
着物を着たのも七五三と成人式くらいで、浴衣すら自分で着ることはできませんでした(笑)
入社前にいせや本店で前結び教室に通わせていただき、まだ時間はかかってしまいますが今では一人で着られるようになっています。
完璧には程遠いですが(^^;)
はじめてお教室に行った日は、本当にこれからちゃんと着られるようになるのかな…
とすごく不安になりましたが、何回もお教室に通ってうちにだんだんと着方が分かるようになりました。
御端折りが出なかったり、衣紋が詰まってしまたり綺麗に着られなかったのも、先生にアドバイス頂いたり、
こうすれば綺麗に着られるのかと気づけるようになることに楽しさを感じました(^^)
私のように普段着物を着る機会のない方は、きっと着物姿の自分を見てわくわくしたり、新鮮に感じられますよ!
着付けに興味があるけど、着物の着方教室って敷居が高そう…と思っている方もいらっしゃると思います。
しかし、いせやの前結び教室はとても和やかなんです!
そのおかげで、初めこそ緊張はしましたが楽しく覚えることができました♪
自分で着物が着られると着物が着たい!欲しい!と、どんどんお着物が好きになります。
そうすると、洋服が一般化した今でも、着物が愛されている理由が徐々にわかってきます。
私はお振袖の接客をさせていたたくことが多いのですが、最近はお母様のお振袖を着る、所謂「ママ振」が増えています。
お着物を持っているお母様やお祖母様は、自分の着物をお嬢様にも着てもらいたいと思われている方が多いです。
何世代にも渡って着ていけるのは、お洋服にはないお着物ならではの魅力ですよね。
私はいせやで働き、何十年も大切にされていくお着物をみて、着物っていいなと思いました。
そして私がもう一つお着物に魅力を感じた事があります。
それは、お着物に入っている柄の一つ一つに意味が込められていることです。
お着物には四季を持つ日本の美意識が表現されていて、長い歴史の中で磨かれた文様や意匠などが奥深い和の文化を表しています。
例えばお着物の柄で多いのはまず桜ですよね。
桜は日本の国家として古くから愛されてきた代表的な春の花です。
花見はもともと桜の下で五穀豊穣を願って行う行事でした。
桜は縁起の良い物事の始まりを意味するとされています。
また、留袖等には鶴がよく使われています。
「鶴は千年」と言われるように長寿の象徴として古くから用いられてきました。
また、鶴の特性でつがいが仲良く一生を添い遂げることから夫婦円満の象徴でもあります。
このことから、鶴の柄は結婚式で定番の柄なんです!
他にもよく見るのは松竹梅ですが、その名の通りおめでたい意味のある松・竹・梅の3つの植物を組み合わせた柄です。
「松」は砂地や岩だらけの厳しい環境でも育ち、真冬であってもしっかりとした深緑の葉を付けます。
「竹」は成長が早くまっすぐと点に向かい伸び、1年を通じてみずみずしい青い葉を付けます。
「梅」は、寒い冬の終わりにどの花よりも早くつぼみを開き、芳香を放ちます。
これらのことから、松竹梅は忍耐力や生命の誕生を意味すると言われており、結婚や出産に適した柄であるといえます。
いかがですか?
着物は美しいだけでなくとても奥が深く、それを知っていくことに私はすごく楽しさを感じております。
是非皆様にもお着物の楽しさや魅力に触れていただけると嬉しいです✿
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いせやグループは埼玉県深谷市・鴻巣市・東松山市・熊谷市・上里町・本庄市・川越市に店舗がある老舗呉服店です。
晴れの日の着物からカジュアル着物まで、呉服全般を取り扱っているほか、着物のお手入れのご相談なども承っております。
いせや呉服店では「前結びの着付け教室」を開催しております。ぜひお気軽にお越しくださいませ。