2022年10月20日
フォーマルの草履はどう合わせる?深谷本店
皆さんこんにちは!いせや本店の小林です!
10月に入ってからグッと寒くなりましたね…
寒い日はラーメンやお鍋など温かいものが食べたくなります。
私はお鍋が大好きなので毎年寒い季節になると休日に一人鍋をよくします(^^)
自分の好きな具材を好きなだけ入れて温まりながら食べるお鍋は最高で、寒い季節も悪くないなと思えます!
皆さんは秋冬の楽しみはありますか?
寒くて動くのも嫌になってしまいますが、楽しみを見つけて寒さに負けずに過ごしましょう!
さて今回は、「フォーマル着物の草履」についてお話させて頂きます。
草履の各部名称
「草履台」や「鼻緒」などの名前は知っている方が多いと思いますが、細かく見ていくとあまり聞きなれないと思いますが各部に名称があります。
知っておくと草履選びに役立つかもしれませんね♪
天…足の裏があたる面
底…裏面の地面と接する面
巻…草履の外側
鼻緒…草履台に挿げる、緒の部分
もともとは「前緒」と「横緒」と部分によって名称が分かれていましたが、今では前緒+横緒をセットで鼻緒と呼ぶようになりました。
坪…指股で挟む部分
前坪とも呼ばれます。鼻緒を台に挿げる、三点のうちの一点を担っています。
フォーマル草履の素材
フォーマル草履に使われる素材としては、布製やエナメル性が一般的です。
布製だと、佐賀錦などの高級な織物生地が使われる場合もあります。
※佐賀錦とは、金銀の箔を貼ったり、漆を塗った和紙を細かく裁断して経糸に、染色した絹糸を緯糸に用いて織り上げる錦です。伝統的な技術を受け継ぎながらも、
現代人の感性に響く大胆な文様や色使いが特徴です。
エナメル製のものは、艶やかな光沢のあるタイプや艶消し加工をしたマットなタイプなど様々です。
台と鼻緒は同じ素材が使われていることが多いですが、同じ素材でも異なる色の組み合わせの場合もあります。
草履のサイズ
草履にもサイズ展開がありますが、靴のように23.0cmや24.5cmといった具体的な数字ではなく、S・M・Lなどで表されることが多いです。
同じSサイズでもメーカーによって差があるため、事前に足を合わせてみると安心です♪
なお草履の場合は、足のサイズにピッタリで履くよりも、台からかかとが少し出るくらいで履いた方が美しいとさているので、サイズ選びの際はその点も
確認してみて下さい!
しかし、かかとが痛くなる場合には、無理にかかとが出るサイズを選ばなくても大丈夫ですよ!
礼装時に合わせる草履のルールは?
礼装の際は、台と鼻緒が同色のもの、もしくは同素材草履がふさわしいとされています。
また、台が高いほど格が高いとされているため、いくら歩きやすくても、台の低い草履を合わせるのはNGです!
台の高さが4~6cm程度あるものを合わせましょう。
色は、金か銀を基調としたものが一般的ですが、準礼装といったあまり格式張らない場面であれば、白色や淡い色でも大丈夫です!
オフホワイトやベージュはどんな色のお着物にも合わせやすいですよ(^^)
また、華美すぎない上品なエナメル性の草履は、礼装だけでなくちょっとしたよそ行きの場面まで、幅広く使えるので一足持っておくと便利です。
なお礼装であるものの、振袖の場合は例外的で、若々しく華やかな印象の草履を合わせます。
これは、振袖が未婚女性の着物であり、色柄が非常に華やかなものが多いことに関係しています。
ですから、振袖の雰囲気に草履が合っていれば台と鼻緒の色や素材が違っていても問題ありません。
黒留袖の場合は礼装の中で一番格が高い礼装ですので、草履も格を重視して選びます。
重圧感や高級感があるものを選びましょう。
佐賀錦や唐織、綴織などの豪華な織物、もしくは上質なエナメル製のものが良いです。
台の高さも重要で、格の高さという意味合いもありますが、黒留袖の裾模様を引き立てるために裾を長めに着付けた方が良いため、
台に高さのある草履を履いたほうがバランスよく着こなせます。
それを考慮して、5.5cm程度を目安に選ぶと良いですよ♪
また、黒留袖にふさわしいお草履を選ぶ時に安心なのは、礼装用としてバッグとセットになったものです。
これなら色や素材も間違いありませんし、バッグと草履にデザインの共通性もあり、コーディネートがまとまります。
いかがでしたか?
ぜひフォーマルのお草履を選ぶ際には参考にしてみてください♪
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