皆さまこんにちは。

いせや鴻巣店の三村です。

秋も深まり紅葉も待ち遠しく、いよいよ行楽シーズンですね。

秋は、結婚式シーズンでもございます。

今回は、結婚式に参加する御親族（披露宴で皆様をお出迎えする）方々の着物(和装）を詳しくお立場別にご紹介いたします。

ぜひ参考にしてみてください。

 

 

結婚式は、お家とお家を結び、婚姻を成立させるまた、確認するための大切な儀式です。

着物（和装）で出席される場合は、TPOが大切になります。

以前は、仲人（媒酌人）が、取り仕切ってご両家の様々な事を進めて頂いておりましたが、今では仲人をたてない方が多くなっています。

まずは、ご両家同士で服装のご相談を前もってされることが一番大事な事です。

また、忘れていけないのは、新郎新婦ご本人様方の意向も大切になさってくださいね。

 

新郎新婦の母・・・・黒留袖

新郎新婦の祖母・・・黒留袖

新郎新婦の叔母・・・黒留袖

仲人（媒酌人）・・・黒留袖

新郎新婦の姉妹（ミス）・・・・振袖、色留袖、訪問着

新郎新婦の姉妹（ミセス）・・・黒留袖、色留袖、訪問着

新郎新婦の従兄弟（ミス）・・・訪問着、振袖、色無地

新郎新婦の従兄弟（ミセス）・・訪問着、色無地

 

黒留袖とは、既婚女性が着用する中で最も格式が高い第一礼装です。

＊全体が黒地で裾だけに模様が入っでいます。

＊両胸、両袖、後ろ背中に、五つ紋（”染め抜き日向紋”）が入っています。

本来家紋は、それぞれの家に伝わる紋を入れた黒留袖を着用しますが、最近はレンタルされる方も増えてきたため、レンタルの場合は誰でも使える通紋を入れている場合が多くなってきました。

＊比翼仕立てになります。

昔から、”お祝いは重なるように”という意味合いもあり着物を二枚重ねて着用しているように見える仕立て方です。

＊以前は、結婚式で黒留袖が着られるのは、新郎新婦との関係が、三親等の親族までという決まりがありました。

 

黒留袖を選ぶポイント

 

若い方向けは、柄の描かれた面積が広く、高い位置まであるもの。

年配の方向けは、柄の面積が狭く、裾の低い位置にあるもの。

新郎新婦のお母様の場合は、格調が高く品格のある鶴や亀・松竹梅・吉祥文様などの縁起が良いと言われているもの。

 

私の黒留袖のおすすめは・・・

今では結婚式の場所も様々なため、神社やお寺、結婚式場での時には、昔からある古典柄。

チャペルや、洋風なお店の貸切の時には、洋花柄や幾何学模様柄。

 

私の色留袖のおすすめは・・・

色留袖とは、黒留袖の次に格式が高い礼装の着物です。

黒以外の色地で、上半身は無地で裾だけに模様が入っております。

また、黒留袖とは異なり、家紋は、五つ紋・三つ紋・一つ紋の中から選ぶことができます。

紋の数が多いほど格式が高くなります。

未婚・既婚者を問わず兄弟や、姉妹、従兄弟の方など、新郎新婦に近い親族として着用できます。

 

姉妹様におすすめは、ピンクやクリーム色など明るくて華やかなお色目です。

叔母様におすすめは、格式高い高貴な印象を与えてくれる紫色や明るいグレーや、深みのあるグリーンです。

年齢を重ねたからこそ、着こなせる色味です。

色留袖の紋を一つ紋にして、比翼仕立てにはしないで訪問着として幅広くお召し頂くことも出来ます。

振袖とは、ミスの方の第一礼装です。

お着物の中で一番華やかさがあり、お袖が長いのが特徴です。

 

私の振袖のおすすめは・・・

新婦様よりも目立たないお色柄をお選びください。

ご自身のご成人式時にお誂えされたら、この機会に是非お召しください。

訪問着とは、ミスとミセス方どちらもお召し頂けるお着物です。

襟から身頃、お袖まで、また衽から前身頃、後身頃にかけて流れるような絵羽模様が特徴です。

 

私の訪問着のおすすめは・・・

ミスの方で、もう振袖は結婚式で何回も着た方や、三十代後半の方にはおすすめです。

ミセスの方で、ご結婚される際にご実家から準備され持っている方は、是非お召しください。

フォーマル用としてお祝いの時に、基本的には、男性がスーツで出席される場合にお召し頂けます。

 

私の色無地のおすすめは・・・

色無地とは、白生地を黒以外の一色で染めた着物です。

染め抜き紋を、三つ以上入れてあれば、訪問着より格式が上になります。

一般に、一つ紋を入れるのが多く、縫い紋を入れて略礼装としてお召し頂けます。

お立場に応じてお選びくださいね。

 

いかがでしたでしょうか。

地域やそれぞれの家のしきたりなどから決まりがある場合もございます。

自分の親族だけでなく、先方とよく話し合って決めて下さいね。

何かご質問等ございましたら、いせや鴻巣店の三村までお問い合わせくださいませ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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