2022年10月31日

お勧めしたい着物のお話です。 東松山店

お勧めしたい着物のお話です。 東松山店

いせや東松山店の山崎です。

秋も深まって参りました。全国旅行支援も始まっています。
これから紅葉の季節、真っ赤に染まった楓を眺めながらの露天風呂なんて、最高!
みなさま、秋を是非楽しんでくださいませ。
我が家は先日、ご近所さまからサツマイモを頂き、サツマイモご飯を作りました。サツマイモのほんのりした甘さが意外と塩味のご飯にマッチしますね。残ったさつまいもで、SNSの超簡単なスイートポテトを作りたい!と思っているだけの、食欲の秋の山﨑です。

 

 

今回は “私が好きな着物、お勧めの着物” というテーマです。
最初にご登場頂いたお着物姿の6名の方は本店の前結び教室の先生方です。皆様、素敵ですね。
着物は用途によっての着こなしが必要ですが、礼装か、おしゃれ着かで、着物も、帯も、小物も変わってきます。
でも、お洋服選びとそんなに違いませんから、あまり難しく考えないでくださいね。

 

〖色無地〗

 

好きな着物は、色無地です。最近の色無地はまず、地模様がとても豊富になりました。
色々な柄が白生地を織る時に作られています。今までは細かい柄が多かったのですが、色無地小紋と言って、大きい柄になると、無地でも柄が目立つのでとても素敵です。

色も微妙な素敵な色が、最近は多く見かけます。お色選びも迷いますね。遠慮しないで、気になるお色はいくつでもお顔写りをみて下さいね。
いせやスタッフがお手伝いさせて頂きます。

色無地を礼装とする場合、紋入れを悩むところですが、黒留袖のように染め抜きの紋を入れると格が上がります。
そうなると気軽には着られなくなりますので、私は縫い紋にしておしゃれ着としても着られるようにしました。
色無地の地色より濃い糸か、薄い糸で紋を入れますので、そんなに目立つこともありません。気軽に着て頂けると思います。
でも、最近は紋を入れない方も多いですね。

礼装で着る時は帯も金糸、銀糸を織り込んだ華やかな礼装用を結びます。おしゃれ着の時はキラキラしていないおしゃれな帯を結びます。
浴衣の時に結ぶ半巾帯も最近は長めでおしゃれな帯が織られていますので、色無地に結んでも素敵ですね。半巾帯もいろいろな結び方があります。前結び教室でも色々な半巾帯の結び方を教わることが出来ます。
是非 着付けを始めたい、習いたいとお考えの方はコチラもご覧ください。気軽に見学、体験が出来ますよ。
ご予約のうえ、お近くの “いせや” まで。

そして、色無地は帯締め、帯揚げの小物を色々な色で楽しむことが出来ます。重ね衿をつけても楽しいですね。
色のコーディネートを楽しめるところが色無地の好きな理由です。ちなみに私は遠い昔の若かりし頃に仕立てた色無地に比翼を付けました。
今ではこのワイドな体型が受け付けませんので、着ることはできませんが、お気に入りの着物なので大事に取ってあります。
比翼は大げさなので、是非 色々な色の重ね襟で楽しんで頂けたらと思います。

 

 

色無地や小紋は白生地を染めてつくられていますので、白生地の柔らかさが身体に沿ってくれます。
柔らか物の着物はワイドな私の身体にうまくなじんでくれるので好きな素材の着物です。

 

〖お召〗

 

しかしながら、”お召し” や ”紬” も素敵ですね。
お召しは11代将軍 「徳川家斉が好んでお召しになった着物」という事から、その名が付きました。
ですので、先に染めた糸を織って作られるのは紬と同じですが、紬よりも格が上で、糸に通常よりも沢山の撚りがかけられているので(撚糸)風合いが独特です。

“お召しちりめん”とも言います。撚りがかけられた糸が戻る力が働くので、しわになりにくいとも聞きます。お召しも最近は地模様がおしゃれな物が沢山出ています。

私は地模様が流水の薄い水色のものを単衣にして着ています。最近は単衣の時期も長くなりましたので、肌ざわりが良いお召しは、是非 単衣にオススメです。

〖紬〗

 

そして紬。 こちらのブログも是非、ご覧ください。

紬と言えば、良く耳にするのが「大島紬」「結城紬」ですね。そちらに「牛首紬」を加えると日本三大紬と言われます。
紬は地方によって色々な紬があります。その地方の風土に合わせて作られてきたのでしょう。

 

 

糸を先に染めて、織っていきます。なので、紬に模様を施すとなると、大変な作業になります。
模様が細かくなればなるほど、糸を染めるのも大変。そして その染めた糸を模様がきれいに合うように織っていくのも大変。

大島紬はこの模様の大きさをマルキと呼んでいます。5マルキ 7マルキ 9マルキ。
一反織るまで大変な作業と時間を要します。数字が大きいほど柄が細かくなりますのでお値段も・・・ですね。
最近は9マルキをなかなかお見掛けしません。職人さんが少なくなり、後継者不足とも聞きます。
どんなに高価になっても紬はあくまでもおしゃれ着、普段着なので、礼装では着られません。
そんなところが女性にとっては魅力的なのでしょうか。
大島紬は、フランスのゴブラン織り、イランのペルシャ絨毯と、並ぶ世界三大織物の一つになります。すごいですよね!

 

そして、結城紬。本結城の工程は国の重要無形文化財となっています。
結城紬はさらさらした大島紬と違って、モッサリ?(私の感覚ですが)とした風合いになります。
着れば着るほど身体になじんでくれます。
こちらも柄袷が大変、結城紬の場合は柄の大きさを亀甲とよびます。
80亀甲 100亀甲 160亀甲  こちらも数字が大きいほど柄が細かく、お値段も・・・ 。

でも、大切なのはお気に入りかどうかという事。

前述しましたが、考えてみると私が持っているお召しも結城もそして、米沢紬は細かい折柄になっていますが、
ベージュの無地っぽい紬です。
無意識に柄のない、好きな無地を選んでしまっている様です。まぁ、お値段もリーズナブルですし、そもそも、そんなに枚数もございませんし。(笑)。

着物は帯や小物の組み合わせで色々な着こなしが出来、ヘアスタイルもお洋服とはまた違った自分になれて、気分も変えてくれます。良いことイッパイです。こちらのブログもおススメです。

是非、ご自分にお似合いのお気に入りの着物を見つけて下さい。わからないことはいつでも、お近くの
いせや呉服店のスタッフへご相談下さいませ。私、山﨑は東松山店でお待ちしております。

 

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いせやグループは埼玉県深谷市・鴻巣市・東松山市・熊谷市・上里町・本庄市・川越市に店舗がある老舗呉服店です。

晴れの日の着物からカジュアル着物まで、呉服全般を取り扱っているほか、着物のお手入れのご相談なども承っております。

 

いせや呉服店では「前結びの着付け教室」を開催しております。ぜひお気軽にお越しくださいませ。

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