2023年1月24日
いせや一押し!着物の柄とかさねの色目を使ったコーディネートをご紹介
こんにちは。いせや深谷本店のとまです。あっという間に年が明け、いせやとしての最大のイベント成人式も無事に終えることができ、1月も残り1週間となりましたね。
さて本日は着物の柄について少しお話したいと思います。
着物の柄にはたくさんの種類があることは皆さんご存じでしょうか。着物に描かれている柄にはどんなものがあるのでしょうか。本日はその一部をご紹介致しますね。
まずは・・・
①『桜柄』
私が一番好きな柄で着物に描かれていることも多い柄ですね。
平安時代から日本人に親しまれてきた日本を象徴する絵柄の1つで縁起の良い物事の始まりを意味するとされています。
桜といえば春のお花なので春にしか着られないと思われる方もいらっしゃると思いますが枝が描かれておらず、花びらのみであれば一年中着用可能です。
振袖や訪問着に使われていることの多い柄でもあり、お祝いごとに向いているお柄ですね。
②『辻が花』
辻が花を知っている方はまず高級品という印象があるかと思います。
辻が花は室町時代に生まれ安土桃山時代から江戸時代初期に全盛期を迎えましたが、その後忽然と姿を消した時期がありました。それから昭和37年に久保田一竹氏によって現代の染色技術を駆使し「一竹辻が花」として蘇らせたのです。幻の花と言われる理由はこういった経緯があったのですね。
また辻が花は架空の花とも言われていますので季節に関係なく着ることができ、一年中着られるお柄ですよ。
③『雪輪』
雪輪は雪の結晶の形から生まれた文様です。雪は五穀の精といわれておりその年が豊作になる吉祥の象徴とされていました。
雪の結晶の形というと雪輪ではなくこちらの形を思い浮かべますよね。↓↓
雪の結晶を顕微鏡で見ると六角形だということが知られるようになり、江戸時代後期に広く使われるようになったそうです。雪のイメージとは違い抽象化が進んだ文様なので季節感にとらわれることなく着用できる柄です。
さて、本日説明させて頂きました3つの柄が使われている着物で、かさねの色目を使ったコーディネートをしてみますね。
①桜柄の訪問着
~重ねの色目『氷重』(こおりがさね)を使ったコーディネート~
こちらは名前からも季節感が出ていますが、冬の重ねの色目となります。
初冬を感じさせる色味となっており冬に水の上に表れる氷を表します。鳥子色は淡いクリーム系の黄色で白を合わせた色味です。
淡い黄みがかった着物に白っぽい小物を入れることで氷重を表現してみました。
桜の柄が入ることでかわいらしい優しいコーディネートになります。
②辻が花の訪問着
~重ねの色目『雪の下』(ゆきのした)を使ったコーディネート~
冬の重ねの色目のこちらは咲き出した梅の花に雪が積もるようなイメージの色味です。
グレーがかった白っぽい色味に映える辻が花のお花がきれいに表現された着物です。
そこに帯や小物にピンク系の色味を入れることで柔らかいコーディネートになります。
雪解けしたあとに咲く梅の花をイメージできるコーディネートですよね。
③雪輪の訪問着
~重ねの色目『氷』(こおり)を使ったコーディネート~
水面に薄氷が張り冷え切った空気の中に広がる真っ白な雪景色が美しい冬の情景を表した色目です。
氷を表したようなグレー地の着物に白の小物を合わせることによってすっきりしたコーディネートです。雪輪の柄も雪の結晶をイメージした柄なので色味と柄が合っている着物ですね。
前回も重ねの色目を使ったコーディネートを紹介しておりますのでそちらもぜひチェックしてみて下さい。
いかがでしたか?柄にも色んな意味があり、またそこに季節感の合う色味のコーディネートを加えると着物上級者のような気分になれます。ぜひお試し下さい。
今回ご紹介した着物はいせや店頭にてレンタルしている着物になりますので卒業式や入学式、結婚式などに活用下さいませ。
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
いせやグループは埼玉県深谷市・鴻巣市・東松山市・熊谷市・上里町・本庄市・川越市に店舗がある老舗呉服店です。
晴れの日の着物からカジュアル着物まで、呉服全般を取り扱っているほか、着物のお手入れのご相談なども承っております。
いせや呉服店では「前結びの着付け教室」を開催しております。ぜひお気軽にお越しくださいませ。
■LINE公式「いせや深谷本店オフィシャルクラブ」ではイベントやお得な情報を配信中♪
着物に関するご相談もこちらからご連絡いただけます。(いせやアリオ深谷店の情報もこちらから)