2023年2月8日

西陣帯について  東松山店

こんにちわ。いせや東松山店の山崎です。
改めて、「西陣帯は?」と言われても、意外となんとお答えしていいのか、迷ってしまいますね。
「京都の西陣で織られている帯ですよ~」とは言うものの、なんとなくイメージでしか西陣帯をとらえていなかったり…。今回はこの西陣帯について学んで参りましょう。

【 西陣織 】

まずはその前に「西陣織」について。
西陣織とは「多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で生産される先染めの紋織物」の総称です。昭和51年2月26日付で国の伝統的工芸品に指定されました。国の伝統工芸品には十一品目が指定されています。

 

京都市中心部の北西部にある西陣地域で生産されています。

 

日本を代表する絹織物の生産地になっています。

「西陣」とは、西陣工業組合の登録商標で、生産地域は広いが境界は定かではありません。

また、「西陣」という行政区域は特別にはありませんが、西陣織にたずさわる業者がいる地域、京都市街の北西部、上京区、北区、を中心におおよそ南は丸太町通、北は上賀茂、東は烏丸通、西は西大路通の囲まれたあたりを指します。

 

 

非常に多種多様な織物が作られていますが、特に多色を用いた華やかな袋帯、

なごや帯をはじめとする帯が有名で、着尺としては御召し、紗、紬などが作られています。

 

先染めの紋織り物が多く、前述しましたが、多品種少量生産が特徴です。制作はほぼ分業制で、各工程の専門職人による高度な技を結集して作られます。

 

明治初期に海外からジャガード機などの技術を導入し、いちはやく紋織りの近代化に乗り出すなど、先端の技術を取り入れて革新を続ける一方で手機などの伝統も継承しています。

【 西陣帯 】

そして、「西陣帯」。艶のある地に色とりどりの文様、金銀箔を用いる技法など、豪華さと華やかさが印象的な織物です。

 

室町時代以降も帯の織りの品種として人気を博しました。

強く撚った糸を経糸、緯糸共に使用し織っていきます。 細かい地紋があるのが特徴です。

 


西陣の帯には西陣織工業組合が発行するメガネ型証紙が必ず貼付されています。

この証紙に生産者番号や帯地の種類を表示。

生産者の責任を明確にするとともに、西陣のデザインと技が作りあげた西陣製品であることを証明しています。

 

「西陣」、「西陣織」、「帯は西陣」などは、西陣織工業組合の登録商標となっています。

さらに、西陣では消費者の方々にいっそう安心して西陣製品をお求めいただけるように、また製造者自身が製造責任を持って皆様に製品をお届けするため、品質表示証紙を添付しています。

 

国外で西陣帯風に生産された帯が、国内で販売されています。

中には、原産国を表示せず、あたかも西陣帯のようにして販売されているケースもあり、十分な注意が必要です。

 

また、西陣帯に証紙を貼付せずに出荷・販売しているケースもあります。

証紙がないと生産者を特定できず、クレーム対応など十分なアフターサービスが行えません。

帯を購入する際は、必ずメガネ型証紙をチェックしてください。

 

西陣帯を仕立てた時の残布は、メガネ型証紙と一緒に必ず保管しましょう。

トラブルの際などに、大切な資料となります。

 

と、こんなところでしょうか。少し難しいですが、私も勉強になりました。
帯と言えば「西陣」皆さんもお手元に一本はお持ちかと思います。
今年も皆さんのお着物ライフが楽しい年でありますようお祈り致します。

 

 

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