2023年3月23日
「置賜紬(おいたまつむぎ) 」について
こんにちは(*^-^*) いせや深谷本店のオバラです。日ごとに春めいてきましたね。暖かい日差しに誘われて、散歩に出かける日が増えてまいりました。皆様いかがお過ごしでしょうか?今回は「置賜紬(おいたまつむぎ) 」についてお話させていただきます。
置賜紬はどこで生産されているの?
山形県の米沢市、長井市、白鷹町を中心に生産される「先染織物【先の糸を染めてから織り上げたもの】」の総称です。代表的なものとして、米沢紬・永井紬・「米流(よねりゅう) 」・「白鷹御召(しらたかおめし)」などがございます。
米沢の絹織物が発展するまで
ここで少し米沢の歴史について、怒涛の戦国時代、越後から関東にかけて一大勢力を誇った上杉家の始祖、上杉謙信から始まります。謙信は戦上手で勇猛果敢なイメージですが、じつは慈悲深く、文学に造詣が深く、道義にも篤い文武両道の人だったそうです。そんな、謙信死後、二代景勝が天下分け目の関ケ原の合戦で、豊臣方についたことから、家康によって米沢へ移封され、謙信から数えて十代鷹山公による改革、殖産振興によって米沢織は一大産地になりました。
米沢紬
植物染めが特徴で素朴な味わいがあります。米沢は紅花の産地で、特産の紅花で染めた紅花紬(べにばなつむぎ)が有名です。紅花を加工した紅餅で染色しているので、黄色やオレンジ色など優しい色合いが特徴です。その他にも藍・苅安(かりやす)などが染色として使われています。
紅餅について
紅餅とは紅花の紅を取り出す加工方法です。紅花は二つの色素を持っています。摘み取った紅花をその日のうちに水洗いして圧縮機にかけると黄色が出て、これで黄色に染色することができます。その後、丸い形にして莚(むしろ)に並べ、その上に濡れた莚(むしろ)をかぶせて発酵させると紅色の色素が促進されます。こうしてできた紅餅は口紅の原料にもなり、かつては米の百倍もの値がついていたそうです。
永井紬
横絣、または縦横絣で織り表した絣模様が特徴です。琉球産の織物に強い影響を受けた絣柄が発展したことでも知られます。特に井桁や鳥の絣模様を表した琉球の影響がうかがえる織物は「米流」と呼ばれております。
白鷹御召(しらたかおめし)
独特の板染め技法による小絣と鬼シボといわれる大きな凹凸が特徴。小さな十字や亀甲柄で構成される絣模様には、精密な美しさがあります。さらさらとした特有の生地です。また生産量が少ないため希少品です。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。このブログを読んで、置賜紬に興味を持って頂けましたら、いせや本店深谷までお越しくださいませ。
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