2023年6月2日
紅型を体験してきました! 鴻巣店
こんにちは。
いせや鴻巣店店長の大野と申します。
5月もあっという間に過ぎ、もうすぐ6月ですね。
いせや鴻巣店では、6月4日(日)に、東松山店と合同で「きものランチ会」に行ってきます!
全員着物姿で、美味しい食事を堪能してきます♪
6月はもちろん、定期的に楽しいイベントを計画しておりますので、ぜひ興味のある方はお問合せくださいね。
また、参加したいけど着付が…という方は、前結び着方教室にお越しください。
前で結ぶ着付ですので、綺麗・簡単・着崩れません!
まずはお気軽に体験にいせや鴻巣店にお越しください。
さて本日は、沖縄の染物である「紅型(びんがた)」を中心に、藍一色で染めた「藍型(えーがた)」についてもご紹介させて頂きます。
私自身今年の4月に沖縄社員研修旅行を通じて、城間びんがた工房見学に行きましたので、その体験も踏まえてお話しさせていただきます。
ぜひ最後までお読み頂ければと思います。
紅型とは
「紅型」とは、沖縄で生産される、南国豊かな色彩で華麗な型染の染物です。
染織品の宝庫である、沖縄の中では唯一の後染めです。
確かに沖縄は、琉球絣や首里織・読谷山花織など、先染め織物の方が圧倒的に多いですよね。
紅型の歴史はとても古く、紀元14世紀前後と言われています。
今は当たり前のように沖縄県は日本ですが、紅型ができたころは琉球王国という一つの国であり、日本ではなかったんですよね。
独特な染織方法と柄は琉球王国だった頃の名残です。
紅型はもともと琉球王国のもとで、王家や身分の高い士族のみに託された衣服だったようです。
ですから、当時の一般市民の方は、実際の目にしたこともなく憧れの着物でした。
そして紅型にはいくつもの危機が訪れます。
一つ目は江戸時代が終わった後の「廃藩置県」です。
琉球王国が消滅し、王国という最大のスポンサーがいなくなり、それに伴って琉球紅型も一気に衰退したそうです。
さらに一番の危機は「第2次世界大戦」。
特に沖縄は本土戦もあり、城間さんのところも例外ではなく、型のほとんどが消失してしまったとのことでした。
それでも「自分たちの故郷が誇るべき、この美しい琉球紅型を絶やしてはいけない」という思いから、14代目城間栄喜さんが中心となって紅型を復興させました。
そして15代目城間栄順さんが、沖縄の伝統衣装という枠から、一般の方でも着られる「着物」として確立させました。
私たちが工房見学したときは15代目の長男である城間栄一さんから貴重なお話をいただきました。
16代目と聞くとすごい歴史を感じます。
ちなみにいせやの社長は148年の歴史で6代目ですから本当にすごいことですよね。
柄に関しては、古典柄が多いのかなぁと思っていましたが、意外と海をモチーフにしていたり、今風の柄もありました。
聞いてみると、時代の潮目を感じながら、新しいことにも常に挑戦しているそうです。
ハイビスカスも昔からあるものと思っていましたが、実は戦後から始まった柄なんだそうです。
工房に入ると、すぐに作業場あり、10人程度の方が仕事をしていました。
道具は自分たちの手作りであったり、筆は人毛を使っていたりと、想像以上に大変な仕事でした。
今回は「型置き」「色挿し」「隈取り」の技法を見学しました。
その中でも「隈取り」の技法は見たことがなかったので大変勉強になりました。
「隈取り」とは、紅型の大きな特徴で、色挿しが終わった柄に濃い色でアクセントをつけて立体感を出します。
全体がぐっと締まります。
この時に、美しくぼかすのがとても難しい技だそうです。
筆はさきほどいった「人毛」特に若い女性の髪が良しとされています。
この隈取りがあることによって紅型の特徴である、南国特有の色柄がよりはっきりするようです。
藍型とは
次に「藍型(えーがた)」をご紹介します。
天然発行の藍を使用する「藍型」は現在城間さんでしか作れない染物だそうです。
藍は生き物で、機嫌をとるのが難しいそうです。
藍型は、紅型と同じく沖縄県を代表する伝統的な染色技法のひとつです。
もっぱら藍だけを使い、部分的に墨を加える手法です。
紅型に対して、藍一色で文様を染めるのが特徴です。
また藍型は、夏物衣料としてもとても人気があります。
模様の傾向や型紙、型つけの方法は紅型と同様です。
華やかな紅型と比べると、シックで大人な雰囲気にコーディネートすることができますよ。
紅型と藍型の違いは?
①色合い
「紅型」・・・赤・青・黄・緑・紫といった鮮やかな色彩
「藍型」・・・藍一色で濃淡で染める落ち着いた色彩
②着る用途
「紅型」・・・華やかな行事など特別な場でおすすめです。
「藍型」・・・日常の生活や普段使いの場でおすすめです。
いかがでしたでしょうか。
紅型・藍型の着物に興味が湧きましたら、ぜひいせや鴻巣店にお問い合わせください。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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