2023年7月27日
着物の保管方法について 東松山店
こんにちは。いせや東松山店の山﨑です。
今年も夏休みの季節がやって来ます。
子供が小さいときは、近所の山にカブトムシを取りに行ったり、プールや新潟の海にも出かけましたね。
あの頃が懐かしいです。この時期はもう夏休みには関係がなくても、なんだかウキウキしてしまいます。
今回は着物の保管方法についてお話していきます。
【 桐の和ダンスがある方 】
桐タンスが最適な理由は、桐は湿気で伸縮することで湿度を一定に保つことができるからです。
また、虫を寄せ付けにくくする防虫効果もあるので、大事な着物を綺麗なまま長期間保管するのにとても適しています。
タンスの上段は湿気がたまりにくいので、大事な着物は優先的に上段に入れると良いと思います。
気をつけて頂きたいのは、紙類は湿気を呼び込みます。たとう紙以外の紙は一緒に保管しないでください。
クリーニングから上がってきた時に、たとう紙に入っている厚紙は持ち運びの時に着物が型崩れしないためのものですので、
お家に着いたら抜いておきましょう。仕立て上がりの時に残布が入っている紙袋も別のところに保管しておきましょう。
良く、引き出しの下に新聞紙を敷く方もいますが、それもやめましょう。
着物にとっては着て頂くのが一番良いのですが、なかなか着る機会もありませんね。
長期間着ない着物は虫干しして頂きたいのですが、なかなかそれも難しいと思います。
せめて、引き出しを開けて風通しをして下さい。
【 洋服ダンスやプラスチックの衣装箱 】
プラスチックの収納ケースは、値段も手頃ですし、簡単にご購入出来ますね。
プラスチックに着物を保管する際に気をつけて頂きたいのは、湿気です。
桐箪笥のように湿度・温度の調整が自動でできるわけでは無いので、必ず除湿シートや乾燥剤をケース内に入れて下さい。
そして、定期的に風通しをしてカビ対策をしてください。
家にお持ちのチェストや洋服ダンスで保管する場合でも、定期的に湿気を逃がしておけば、カビは発生しにくくなります。
数か月に一度、よく晴れた乾燥した日に、チェストや洋服ダンスの扉や引き出しを開けましょう。
そうすれば、ある程度の湿気を逃がすことが出来ます。
【 保管の仕方 】
保管するときは、着物を一枚ずつ和服用のたとう紙に包んでしまいます。
たとう紙は湿気を吸収するだけでなく、埃や汚れから着物を守ることができるため、必ず使用するようにしましょう。
金や銀の糸、箔、刺繍などの加工が施してある箇所には、薄紙を当てておくことで装飾を守れます。
【 虫干し 】
定期的な虫干しをすると、虫食いやカビから着物を守ることができます。
時期は、梅雨が明けた7月末から8月中、よく晴れた10月、乾燥した2月の年3回が最適と言われています。
時間帯は、10時から15時で、日が沈む前にしまいます。夕方になると湿気が多くなってしまうため、早めにしまうようにしてくださいね。
虫干しの方法は、一枚ずつ着物用ハンガーにかけて干します。
専用のハンガーがない場合は、洋服用のハンガーでも大丈夫です。
直射日光は色やけの原因になるので、陽の当らない場所で陰干しにしてください。
着物だけでなく、帯も一緒に虫干ししましょう。できれば、着物も帯も裏返しをして裏も干せると良いと思います。
【 着物キーパー 】
クリーニングして綺麗になった着物や帯の保管も大事です。おすすめしたいのは「きものキーパー」です。
前述しましたが、本来、絹は生き物ですから、一年に2度ほど乾燥した日にハンガーにかけて陰干しする、“虫干し”をしなければなりません。
虫干しが無理ならせめてタンスの引き出しをあけ、できればたとう紙も開けて風通しをして頂きたいところです。
「きものキーパー」はたとう紙ごとその中に入れるだけで、虫干しも風通しもいりません。防虫剤や乾燥材剤も入れなくて大丈夫。
5年間そのままで安心です。空気や水を通しませんので、カビや虫から守ってくれて、どこに置いておいても良いのです。
「いせや呉服店」で取り扱っておりますので、是非お求めください。
以上になりますが、着物のことは、いつでも何でもお近くの「いせや呉服店」にご相談くださいませ。
今回もありがとうございました。
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