2023年7月23日
小紋とお召しの違いは?鴻巣店
こんにちは。
いせや鴻巣店店長の大野と申します。
7月も終盤に入り、もう夏本番ですね。
皆様、今年の夏はお着物をお召しになりましたか?
これからお召しになるご予定がある方もいらっしゃると思います。
いせや鴻巣店では、7月30日(日)に浴衣や夏の着物を着て、群馬県渋川市にある落合簗にて鮎料理を食べにお出かけします。
利根川の清流を望みながらオープンエアの食事スペースで伝統の味を堪能できます。
また、涼しげな着物姿は、見ている人も涼しくさせてくれますよね。
夏だけでなく、春夏秋冬に合わせたお出かけイベントを開催しておりますので、興味のある方はいせや鴻巣店にお問い合わせくださいね。
またいせや鴻巣店では、いつでもお着物のクリーニングを承っております。
なんと2023年8月末までは、お着物の丸洗い(税込4378円)をして頂きますと、汗抜きが税込1650円で行うことが出来ます!
とてもお得なキャンペーンとなっております。
是非この機会に、いせや鴻巣店にお着物をお持ち下さいね。
心よりお待ちしております。
さて今回は、小紋とお召しの違いについてご紹介させて頂きます。
最後までお読み頂けましたら幸いです。
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そもそも小紋とは?
小紋とは、おしゃれ用のカジュアルな着物です。
洋服でいうとジーンズの感覚です。
小紋はざっくりいうと、同じ柄がいくつも入った着物の柄の種類です。
ですので、私たちはよく「小紋柄の着物」という言葉を使います。
柄の種類は他に「絵羽」があります。
振袖や訪問着は、身頃や袖の柄がすべてつながっているように作られているので「絵羽柄の着物」と言っています。
また「小紋柄のお召し」や「絵羽柄のお召し」という表現もあります。
それでは小紋をもう少し詳しく解説します。
小紋は、同じ模様を繰り返し反物に染めた着物で、ほとんどの場合「型染め」という柄付けの技法で作られています。
以前は、模様の大きさによって大紋や中紋と区別していました。
今では模様の大きさに関わらず、小紋と総称しています。
着物全体に柄が重なっている豪華な総柄や、無地のような生地に柄が飛び飛びで入っている飛び柄小紋まで、とにかく柄が連続していれば小紋といいます。
華やかな模様や古典文様の小紋なら、カジュアルなパーティへの出席や観劇、同窓会などにも着用することが出来ます。
作家さんによっては色無地感覚で着ることができる上品な着物も存在します。
また、帯や帯締め・帯揚げのコーディネートによって幅広いコーディネートを楽しむことが出来ます。
そもそもお召しとは?
お召しとは、絹織物の総称で、先練り先染めの絹織物です。
江戸時代の徳川11代将軍家斉が好んで着用したことから「将軍様のお召し物」といわれていました。
そこから転じて「お召し」と呼ばれるようになったのです。
江戸時代までは、着心地の良さとシャリ感のある上質な生地風合いを、武家や貴族が愛用したとされています。
それではまず、お召の特徴を解説します。
お召しとは、撚糸(ねんし)という糸と糸を撚り合わせて作った糸を使用します。
この「撚り(より)」の回数を多くした、強撚糸(きょうねんし)を横糸に使うことで生まれます。
強撚糸を糊付けした状態で織り、織りあげた生地に湯通しを加えることで、より丈夫な生地になります。
さらに、お召しは先染めの着物です。
生地として織る前に先に糸を染め、その糸で生地の色や模様を生み出していきます。
また、皺が出来にくく、皺になっても元に戻りやすいといわれており、着物でのお出かけに最適です。
当社の男性上司はお召しを愛用していいますが、一番の理由は汗をかいてもしわになりにくいから着やすいとのことでした。
次に主な産地ですが、京都・新潟・山形の3府県が有名です。
中でも京都はお召しの発祥地であり、今年の9月に鴻巣店でお召しの着物イベントがありますが、それも京都西陣お召しが中心です。
京都西陣お召しは、お召緯(おめしぬき)と呼ばれる八丁撚糸を使用し、右撚り・左撚りのお召緯を交互に使い織りあげる先染めの着物です。
9月に来られるお召しの作家さんは、技法はもちろん、色や柄も非常に素敵なものが多く、地味になりがちなお召しをおしゃれでデザイン性に富んだ作品に仕上げています。
ぜひ楽しみにしておいてくださいね。
小紋とお召しの違いは?
ここまで説明すると、なんとなくお召しと小紋の違いが分かってきたと思います。
簡単に一度まとめると、下記の通りです。
小紋は着物の柄の種類、お召は絹織物の総称
小紋は後染め、お召しは先染め
お召しの糸は強撚糸を使用(シャリシャリした手触り)
お召しは男性だと礼装で使用できる
小紋は柄の種類なので「小紋柄のお召し」という表現もある
いかがでしたでしょうか。
いせや鴻巣店では、小紋やお召しはもちろん、多種多様なお着物を展示しております。
是非お気軽にお問い合わせください。
いせや鴻巣店では、前結び着付教室を、毎週金曜日・日曜日・月曜日に午前コース・午後コースと計6回開催しております。
まずは、ご見学からのご参加も可能です。
ぜひ着付を覚えて、ご一緒にきもの旅行に行きませんか?
着物が自分で着られないけれど、こちらを見て着物にご興味が湧きました方は、是非この機会に無料体験レッスンにお申し込み下さい。
少人数制での開催となっております。
初心者方でも一から丁寧に、且つ分かりやすくお教えさせて頂きます。
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いせやグループは埼玉県深谷市・鴻巣市・東松山市・熊谷市・上里町・本庄市・川越市に店舗がある老舗呉服店です。
晴れの日の着物からカジュアル着物まで、呉服全般を取り扱っているほか、着物のお手入れのご相談なども承っております。