2023年10月28日
失敗しない黒留袖と帯を選ぶ時のポイントを詳しくご紹介! 深谷本店
こんにちはいせや深谷店の山下です。
すっかり秋らしくなりました。先日、栗を頂きまして栗ご飯を作りました。栗の鬼皮・渋皮の処理に苦戦しましたが、大きな栗がゴロゴロ入った栗ご飯はとても美味しく秋を感じられました。
さて、今回は黒留袖と帯のコーディネのポイントについてお話します。
・金地、銀地、白地の袋帯を合わせる
・着物の柄と同じ色のトーンで合わせる
と上品かつ綺麗に見えます。では詳しくお話をさせて頂きます!
黒留袖に合わせる帯の種類は?
黒留袖は第一礼装ですので、合わせる帯は格が高い織りの帯です。主に丸帯か袋帯が使われますが、丸帯は重量があって扱いにくいことから、軽くて結びやすい袋帯が主流となっています。
織りの帯は、織り方の違いで文様が表現されます。黒留袖に合わせる袋帯は、錦織(にしきおり)、唐織(からおり)が一般的です。これらの帯は、金糸・銀糸、多彩な色糸を用いて豪華絢爛な文様が織られているのが特徴で、見た目にも重厚感があり、黒留袖を一層華やかにします。
黒留袖に合わせる袋帯、色や柄はどう選ぶ?
黒留袖には独特の決まりごとがいくつかあり、帯の合わせ方もそのひとつです。先述したように、錦織や唐織の袋帯を合わせるのが一般的ですが、帯の地色は金か銀、または白になります。地色が黒でも、金糸や銀糸を用いた豪華な礼装用の帯もあります。そして、柄は吉祥文様や有職文様、正倉院文様などの格調の高いものを選びます。
黒留袖と帯のコーディネートのポイントは?
黒留袖には、金地、銀地、白地の袋帯を合わせるのが多いですが、同じ金地でも色合いの濃いもの、薄いものと様々です。そのため、どれをコーディネートすればよいのか、迷うことがあるかもしれません。
そんな時は黒留袖に描かれた柄の、色のトーンを意識してみてください。黒留袖の柄にも、金色や銀色はよく使われますので、帯もその色のトーンに近いもの合わせると、全体的に統一感が出てコーディネートが美しくまとまります。
また、黒留袖の柄と帯の柄の統一感を意識することも、コーディネートを美しく仕上げるポイントのひとつです。例えば、典雅な古典柄の描かれた格調の高い黒留袖には、やはり重厚感のある伝統的な文様の帯がよく合います。一方、洋花などモダンな印象の柄が描かれた黒留袖には、洋風な雰囲気のある帯が似合います。
なお帯は、着物と同等か着物よりも格上のものを合わせるのが着こなしの基本ですので、色や柄と合わせて、格も意識するように心掛けてください。
(写真 川越店黒留袖 20220712-125443 帯後ろ姿 シルバー地に錦糸柄)
年代別コーディネートのポイントは?
黒留袖は格の高い着物ですが、この年代にはこういう柄でないとダメ!
というわけではありません。
少し昔は、黒留袖といえば誰もが似た雰囲気になることも多かったのですが、最近はご自分の個性を上手にミックスして着こなす方が増えてきています。
40~50代の黒留袖は
- 裾柄は和風の色づかいで
- 華やかで上品さのあるものを
- 帯や草履も華やかすぎない小付けな柄と色づかいのものを選ぶのがおすすめです!
(写真 川越店黒留袖 20220712-115259 全身 杜若扇小菊柄)
60代以上の黒留袖は
いかがでしたでしょうか?年代別でもご紹介をさせて頂きました。
コーディネートに迷われたら、お気軽にいせや呉服店にご相談くださいね!
最近では深谷本店限定ですが新郎新婦のお父様用のモーニングレンタルも始めましたので、ご一緒に黒留袖をレンタルされる方も増えております。
ネットレンタルも盛んなこの時代ですが、ネット予約ですと実物が見られなくて不安というお声も頂きます。実際に試着できたり、事前にコーディネートができるという店頭ならではのレンタルをぜひご活用してみて下さいね。
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いせやグループは埼玉県深谷市・鴻巣市・東松山市・熊谷市・上里町・本庄市・川越市に店舗がある老舗呉服店です。
晴れの日の着物からカジュアル着物まで、呉服全般を取り扱っているほか、着物のお手入れのご相談なども承っております。
いせや呉服店では「前結びの着付け教室」を開催しております。ぜひお気軽にお越しくださいませ。