2023年10月31日

結婚式で失敗しない着物の着こなし いい例と良くない例も

皆様こんにちは。いせや呉服店制作部の小沼と申します。
普段はDMやチラシ等のデザイン制作を担当しております。

今回は、デザイナーの目線で気になる和装スタイルの「コーデ事情」をまとめてみましたので
最後までご覧いただけますと幸いです。

 

さて、華やかでおめでたい印象を与える着物は、結婚式に着て行くと喜ばれる服装の一つですが、

なんだか難しそうと思われたりしている方が多いのではないでしょうか。

着物は、どんな種類を選べばいいかなど、特別な日に着用するものだからこそ分からないこともたくさんありますよね!

今回は、そんなお悩みを解消すべく結婚式にふさわしい着物の着こなしをご紹介します。

 

「着物の着こなし ~着物選び~」

 

結婚式は華やかさとともに、きちんとした装いが求められます。

着物そのものには「格」というものがあり、年齢や新郎新婦との関係性・立場によっても着ていくものが変わりますので、

結婚式に着ていける着物の種類をしっかりおさえておきましょう!

 

・黒留袖

 

新郎新婦の母、媒酌人夫人、身内の既婚女性にふさわしい着物です。

黒留袖はもっとも格式高い着物で、白い紋が5つ程度入っている黒留を選び、帯は「袋帯」と呼ばれる袋状になっている帯を合わせます。

 

 

 

・色留袖

 

未婚・既婚問わず着ることができ、新郎新婦の姉妹、親族、ゲストにふさわしい着物です。

レンタル着物の場合は、誰が使用してもよい家紋(通紋)が入っているので、実家や嫁ぎ先の家紋が入っていなくても大丈夫です。

 

 

 

 ・振袖

 

姉妹、親族、友人などの未婚のゲストにふさわしい着物です。

花嫁の衣裳とされる大振り袖は避け、中振り袖や小振り袖を選ぶのがおすすめです。

小物合わせや帯結びで年齢に合わせた雰囲気を出すことができます。 

 

 

 ・訪問着

 

親族、友人にふさわしい着物です。

親族として参列する場合は格が高く、古典柄を中心とした落ち着いた色合いがおすすめです。

友人は明るめの色を選んで花を添えるなど、立場に応じた装いに同等格の小物を合わせます。

 

 

・付け下げ

 

親族、友人にふさわしい着物です。

付け下げは訪問着に準ずる略礼装で、訪問着の模様付けを簡略にしたよそ行きの着物です。

近年は訪問着と見分けにくい華やかなタイプも多いのでご自分の好みで柄や色を選んでも大丈夫です。

 

 

・色無地、江戸小紋など格のある小紋

 

友人、同僚などのゲストにふさわしい着物です。

訪問着や付け下げよりもシンプルな印象になるので、地味になりすぎないよう帯回りを華やかにアレンジするのがおすすめです。

 

 

「着物の着こなし ~いい例と良くない例~」

 

着物はコーディネートの際、注意しなければいけないポイントがあります。マナー違反にならないよう、着物を着用する上での「いい例と良くない例」をいくつかご紹介します。

 

・いい例

 

~黒留袖~

既婚女性が着る着物の中で最も格が高い着物ですので、慶びを願う吉祥文様の中でも鶴や亀、松竹梅など格のある柄を選ぶと、より格調の高い印象になります。

 

~訪問着~

最近では淡い色味の訪問着が人気で、紋が1~3つ程度入っているものが結婚式にはおすすめです。

帯も袋帯で合わせると結婚式にふさわしい格となります。

 

~振袖~

20~30代なら明るい色味のピンクや水色の振袖がおすすめです。

おしゃれな柄や華やかな柄も結婚式にはぴったりです。

 

 

 ・良くない例

 

~親族以外で黒の着物はNG~

友人や同僚の立場で着物を着るなら、黒の着物はNGです。

黒留や黒の着物は新郎新婦の親族が着る着物です。

ゲストが黒や紺などの着物を着てしまうと、親族なのかゲストなのか見た目で判断ができません。

両家の親族が一堂に会する場でもあるため、紛らわしくならないよう明るい色味の着物を選びましょう。

 

~花嫁とかぶらない色を選ぶ~

花嫁の衣装の色をゲストは着ないという基本的なルールは和装の場合も同じです。

花嫁がウェディングドレスを着るなら白やベージュなどの色はゲストは着用してはいけません。

 

~縁起的に避けたい着物の柄~

結婚式はおめでたい場なので、参加者は良いことが起こりそうな柄を選び、悪いことに繋がりそうな色柄は避けた方が無難です。

日本の伝統的な「縁起」についての考え方に強い影響が残っていますので、柄選びには注意が必要です。

 

 

まとめ

 

着物は帯やアクセサリーとの組み合わせによって、さまざまな雰囲気を演出できます。

特に和婚に合うような結婚式場なら着物で参列してもらえるのは新郎新婦からしても非常に嬉しいものです。

ご自分にふさわしい一着を選んで、楽しく過ごしてくださいね♪

 

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いせやグループは埼玉県深谷市・鴻巣市・東松山市・熊谷市・上里町・本庄市・川越市に店舗がある老舗呉服店です。

晴れの日の着物からカジュアル着物まで、呉服全般を取り扱っているほか、着物のお手入れのご相談なども承っております。

 

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