2023年11月24日

黒留袖を選ぶ時はどんなことに注意したらいい?

黒留袖 レンタル

こんにちは。いせや深谷店の山下です。
早いもので今年も残すところ一ヶ月少々となりました。
最近は寒暖差が激しく体調管理が難しい日々ですが、体調万全で年末年始を迎えたいものですね。
さて、今回は黒留袖を選ぶ時に注意したい事についてのお話です。

黒留袖は柄選びにおいて、「この年代だからこの柄で」という決まりごとはありません。とはいえ、年齢や続柄に応じた“ふさわしい柄”はあります。正しい選び方をご紹介しますので、参考にしてください。

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1立場に応じて選ぶ

「新郎新婦の母親」として着る場合

新郎新婦のお母様という立場で黒留袖を着る場合は、やや落ち着いた装いを心がけましょう。格調高い鶴や亀、松竹梅、鳳凰など吉祥文様は結婚式で母親が着るにふさわしい絵柄です。また、合わせる袋帯も唐織りや錦織りなど格のあるものをお選びください。

 

「親族や仲人夫人」として着る場合

親族や仲人夫人として結婚式に出席する場合の黒留袖は、主役の新郎新婦を引き立てる視点をもって選ぶことが大切です。上品で落ち着いた絵柄が小さな範囲で裾に描かれたものを選べば、立場に似つかわしい品格を表現できます。

 

2年齢に応じて選ぶ

「若い方」が着る場合

若い方には、裾模様が大きめでひざ上程度にまで美しい模様が入るデザインがおすすめ。橘や桜、牡丹など淡い色味の花模様を選べば、より可愛らしい雰囲気を演出できるでしょう。柄行が鮮やかな黒留袖に華やかな袋帯を合わせることで、黒留袖でも若々しい装いが可能です。

「年配の方」が着る場合

50代後半の方の黒留袖は裾模様の面積が小さく、模様の入る位置も低いものがおすすめ。裾にすっきりとした模様の入った落ち着いたデザインがよいでしょう。

絵柄の色味にも注意し、抑えめのトーンで色数が少ないものを選んでください。

黒留袖

帯や小物はどうする?選び方や着用マナーは?

黒留袖を着る場合、合わせる帯や小物にもマナーや決まりごとがあります。例えば、帯は正礼装(第一礼装)にふさわしい格調の高さが求められますし、帯揚げや帯締め、足袋などの小物類は白色が基本です。自分の好みだけで選んでしまうと、恥ずかしい思いをする場合もありますので、事前にしっかり把握しておきましょう。

 

帯の選び方と着用する際の決まりごと

着物に合わせて帯は格調あるものを選びましょう。黒留袖には「袋帯」と呼ばれる帯を合わせます。お祝い用の袋帯は、主に二重太鼓や振袖用の変わり結びに用いられます。黒留袖の場合、帯は二重太鼓で結びます。この二重太鼓には、良い事や慶びが重なるように…との意味が込められています。

柄は着物にあわせた格調の高いものを選びましょう。おめでたいとされる松竹梅や桐、鶴亀や鳳凰などの吉祥文様や、重厚で典雅な雰囲気のある有職文様や正倉院文様などがおすすめです。なお、黒留袖には黒や濃い地色の帯は締めないので、色の選び方にも注意が必要です。

レンタルの場合は、礼装の専門知識を持ったスタッフが選定やアドバイスをしてくれるので、選び方が分からない場合は相談してみると安心です。

 

帯揚げ、帯締めの選び方と着用する際の決まりごと

帯の上からチラリと見える「帯揚げ」や帯の上から結ぶ「帯締め」は、「白」が基本となります。白地に金や銀が入っているものでも構いません。正礼装(第一礼装)として留袖を着用する場合、色物の帯揚げ、帯締めは使いません。

黒留袖

草履、ハンドバッグの選び方と着用する際の決まりごと

正礼装(第一礼装)である黒留袖には、かかとが4~5cm程度ある「礼装用草履」を合わせます。素材は白に金、銀などを織り込んだ布地のものや、エナメルなどが一般的です。バッグも草履と同様に礼装用を合わせます。素材やデザインを草履と合わせたセットのものを選ぶと全体のバランスが取れて良いでしょう。

 

扇(末広)の選び方と決まりごと

末広とは、「祝儀扇」とも呼ばれる少し小ぶりの「扇」のことを指します。広げた時に両端にくる「骨」の部分が黒塗りで、広げた際に見える地紙の色は、金もしくは銀のものが一般的です。ほかには白地に金箔押し、銀箔押しのものなどもあります。

末広は儀式用のため、広げたり、あおいだりして使用することはありません。通常は自身から見て体の左側に、帯と帯揚げの間に挟むように挿します。この時、黒塗りの骨ではなく、地紙の色が見える向きにすることと、帯から出る部分が2~3cm程度になるよう挿すのがポイントです。帯から長く突き出ていると上品に見えないので気をつけましょう。なお、集合写真やお客様のお出迎えやお見送りなどの時には、右手に持ち左手を添えます。右手は根元にある要(開く際に支点になる部分)のあたりを上から持ち、左手は閉じた先端を下から支える感じで、末広が横向きになるように持ちます。この時、末広が身体に密着しないよう、やや離して帯の前あたりに持つのがポイントです。

黒留袖

いかがでしょうか。黒留袖を選ぶ時は自分の立ち位置を意識して選ぶと良いです。
また、気を付ける事も多いですのでお気軽にご相談くださいね!

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