2024年12月2日

なぜお祝いの節目には着物を着用するの?~通過儀礼とは~

こんにちは、いせや本店のとまです。

11月も終わり急激に気温も下がり、風が強かったりとすっかり寒くなりましたね。

寒暖差にやられて風邪を引かないよう気を付けましょう。

さて本日はなぜお祝いの節目には着物を着用するのか、通過儀礼についてお話ししたいと思います。

いせやでは訪問着や黒留袖などのレンタル着物も取り扱っておりますので、こちらを読んで「着物着てみようかな」と思いましたら、ぜひご来店下さいね。

いせやレンタルギャラリーはこちらから

来店予約はこちらから

 

 

本日ナインナップ

通過儀礼とは・・・

なぜお祝いの節目に着物を着る?

 

いせや深谷本店レンタル着物

 

まずは通過儀礼についてお話しますね。

①通過儀礼とは・・・

人が産まれてから成人し、結婚などを経て死ぬまでの成長過程で、年齢的に重要な節目に当たって行われる儀式です。

現代の日本でいうと、お宮参り・七五三・入園入学・成人・就職・結婚・還暦・死などがあります。

いせや深谷本店着物レンタル

 

ではなぜ通過儀礼をやるようになったのか?

このような儀式が行われるようになったのは文化的・宗教的な理由が深く関わっています。

人間は古代から社会的な生き物であり集団生活をする中で、コミュニケーションや秩序を保つために、儀礼的な行為を発展させてきました。儀礼の起源や意味を考えると、いくつかの要素が挙げられます。社会的秩序と一体感・宗教的な意味・人生の節目を記念する・心理的サポート・伝統と文化の継承などです。

 

儀礼が行われる背景には、個人と集団、宗教や文化とのつながりを深め、社会的な秩序や一体感を保つための必要性があります。古代から現代に至るまで、人々は儀礼を通じて心の安定を得たり、精神的なつながりを築いたり、文化的な価値を継承したりしてきました。

 

その中でも通過儀式は、個人が社会的に成長し、変化する過程を示すものです。

例えば、成人式や結婚式は個人が新しい役割を担うことを象徴し、その変化を周囲の人々と共に祝う機会となります。お祝いをしたり、されたりすると今までを振り返ったり、これから頑張っていく糧になったりしますよね。

通過儀礼をすることは次に進む一歩にもなるので、節目には通過儀式を行うことを考えてみて下さいね。

 

②なぜ節目に着物を着る?

いせや深谷本店着物レンタル家族写真

ではなぜこういった節目には着物を着用するのでしょうか?

やはり日本の文化と継承が深く関わっているようです。何個かに分けて説明しますね。

 

『格式と重みを表わすため』

黒留袖や訪問着などのフォーマルと呼ばれる着物は日常的に着るものではなく、特別な場や重要な儀式のために着るものとされています。

通過儀礼は人生の中で重要な節目を迎える瞬間であり、その重要性を示すために格式のある服装を選ぶことが習慣として定着しています。お洋服でのフォーマルはスーツなどがありますよね?それと同じように着物にもフォーマルと呼ばれる種類があり、その着物を着ることでその儀式の特別さや神聖さを強調し、行事に対する敬意を表すことができます。

 

『伝統と継承』

着物を着ることは、古くからの日本の文化や伝統を守り、次世代に伝えるための手段でもあります。例えば、成人式・結婚式・七五三など、各種の通過儀礼で着物を着ることで、家族や地域の文化的な価値観を継承する意味があります。着物の柄や色にはそれぞれ意味が込められており、そうした象徴的な要素を通じて、先祖や伝統に対する敬意を表現します。着物を着用するときは着物の柄の意味も調べてみると楽しいですよ。

 

『儀式の精神性を高めるため』

通過儀礼には、精神的・社会的な成長や変化を象徴する意味があります。着物はそのような儀式において、参加者を神聖な気持ちにさせ、心を整える役割を果たします。例えば、成人式の際に着用する「振袖」は、若者が成人として社会に踏み出す重要な瞬間を表現できる着物です。着物を着ることで、その儀式の持つ精神的な重さが強調されます。

 

『美しさや形式の美学』

日本文化において、儀式や祝い事の際には、美しさや形式が重視されます。着物はその美しさだけでなく、着付けや柄、色の選び方にも意味が込められており、その選び方自体が儀式の意味を深めます。例えば、結婚式での白無垢や色打掛は、花嫁が新たな人生の始まりを迎える儀式において、純粋さや新しいスタートを象徴しています。

 

『社会的な意味合い』

通過儀礼には、個人だけでなく、家族や社会全体のつながりを象徴する側面もあります。着物を着ることで、個人がその社会的・文化的役割を果たすことを示し、コミュニティとのつながりを意識させます。例えば、成人式では個人が社会的に成人として認められ、新たな責任を負うことを祝う意味が込められています。

 

このように、通過儀礼で着物を着用することには、文化的、精神的、社会的な意義があり、これらの儀式をより深く、格式あるものにするための大切な要素となっています。

いせや深谷本店着物レンタル家族写真

 

 

いかがでしたか?皆さんも通過儀式に参加する側、招待する側どちらになっても日本の伝統でもあり気品や気高さを表現できる着物を着用することを考えて見て下さいね。

 

いせや本店ではご購入はもちろん、黒留袖・色留袖・訪問着・色無地などのレンタルも取り扱っております。

気になる方はこちらをチェック⇒【レンタル着物ギャラリー】

来店予約はこちら

 

 

✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼

いせやグループは埼玉県深谷市・鴻巣市・東松山市・熊谷市・本庄市に店舗がある老舗呉服店です。

晴れの日の着物からカジュアル着物まで、呉服全般を取り扱っているほか、着物のお手入れのご相談なども承っております。

 

いせや呉服店では「前結びの着付け教室」を開催しております。ぜひお気軽にお越しくださいませ。

>>体験レッスンのお申し込みはこちら

 

 

体験レッスン
申し込み

振袖