2025年1月23日

かさねの色目を使って着物のコーディネートを楽しもう! 深谷本店

こんにちは(^^♪ いせや深谷本店の横村です。
2025年度の成人式も無事に終わりほっとしております。新成人を迎えれたお嬢様・ご家族様おめでとうございます。

さて今回は襲の色目(かさねのいろめ)を使った着物のコーディネートについてお話をさせていただきます。

襲の色目とは

「①重色目:表と裏の組み合わせ、②襲色目:五衣(いつつぎぬ)などの重ね着で表現される色のグラデーション、③織によるかさね:経糸と緯糸の色を重ねて色彩を構成したもの」を総称して[襲色目(重色目)]といいます。十二単(じゅうにひとえ)に象徴されるように、平安時代の宮中の女性たちの美意識を感じされる配色です。現代の装いにも、八掛や半衿・重ね衿などの小物合わせで取り入れてみるのも素敵です。二百種を超える配色があるといわれれいます。昔は季節の色目というのを大切にしていたので秋に夏の色目を着ているとセンスがないと言われるという、昔は現在と比べてコーディネートに厳しかったのですね。現在は好きな色を自分の好みで着回せますし、色で個性を出したりしますよね。
現在では厳しい決まりはなく、この色をこの季節に着てはいけないなんてことはありません。ただお洋服や着物を選ぶ時でもこの色は色味がちょっと夏っぽいから今の季節に着てるとおかしいかもなんて思ったことがあるので知らず知らずの内に襲の色目について考えているのではと今回感じました。

色の種類

子供の頃に色鉛筆を使ったことが1度はあると思いますが皆さんは何色入りのセットを使っていたか覚えていますか?私の中では定番が12色、たまにお友達が24色の色鉛筆を持っていると羨ましく思ったのを覚えています。

色鉛筆で表現されている色は一般的な色味のみで色鉛筆の数が多くなればなるほど聞き慣れない名称が付いている色鉛筆がありましたよね。そもそも人が日常で認識できると言われている色は187万5000色あると言われています。同じ赤の色味でも微妙に違う色味を無意識に使い分けているようです。人間はすごいですね!

そして今回お話ししている襲の色目にも色の組み合わせは100種類を超えるパターンがあるそうです。また色の名称も定番の色鉛筆のように「赤」や「緑」などといったざっくりした名称ではなく、赤という色を「濃紅」「中紅」「淡紅」など明るめの赤でも少しずつ違う色味で表現しています。

結婚式の場合

結婚式では新郎新婦の親族は黒留袖や色留袖を着用します。黒留袖を着用する際の帯〆・帯揚は基本「白」を使用します。白に金や銀が入っているものでも構いません。
色目の決まりがあるものに関して基本を取り入れましょう。

色留袖は準礼装にあたり結婚式でも着用可能です。新郎新婦の姉妹や親戚の方が着用するのにふさわしい着物です。結婚式で色留袖を着用する際の帯〆・帯揚は「白」をお勧めします。

ちなみに色留袖は訪問着として着用することも可能ですのでその際は帯〆・帯揚を色物で合わせることも可能です。色留袖は紋の数が多いほど格が上がりますので紋の数にも注意しましょう。五つ紋は黒留袖、三つ紋や一つ紋は訪問着とほぼ同格になります。

主賓ではなくゲストとして結婚式にお呼ばれした場合は色留袖を着用すると親戚側に間違われることもありますので友人としての参加の場合は訪問着を選んだほうが無難かもしれませんね。

入園・入学式の場合

式典の際には訪問着や付け下げ、色無地の着用をお勧めします。

最近では訪問着を着用される方が一番多いですね。色味については特に決まりはないのですが着る場所や季節によって選んで頂くと良いかと思います。

着物でお出かけ・旅行の場合

ちょっとしたお出掛けにはカジュアルな紬や小紋の着物がお勧めです。帯は袋帯の場合フォーマルになりすぎない金銀以外の帯がオススメです。おしゃれ着には名古屋帯も着用できます。夏のお出掛けには小袋帯をおしゃれに結んでお出掛けも粋で素敵ですよ。

いせやでは着物でお出掛けツアーを月1回程度開催しておりますのでタンスに眠っている着物でぜひお出掛け会に参加されて下さいね。

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いせやグループは埼玉県深谷市・鴻巣市・東松山市・熊谷市・上里町・本庄市に店舗がある老舗呉服店です。

晴れの日の着物からカジュアル着物まで、呉服全般を取り扱っているほか、着物のお手入れのご相談なども承っております。

 

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