2025年7月16日
浴衣に似合う!ヘアアレンジ&コーディネート紹介 深谷本店

皆様こんにちは、いせや深谷本店の小林です。
この夏浴衣を着用予定の方へ。
「どんな髪型が浴衣に似合うの?」「不器用な私でもできるかな?」「帯周りの小物って何を選べばいいの?」そんなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。ご安心ください!今回は、浴衣姿をさらに魅力的に引き立てるポイントの中から、特に人気が高く、上品さと涼やかさを兼ね備えた「編みおろし」と、浴衣にぴったりの「基本のシニヨン」といったヘアアレンジ、そして浴衣姿の印象を大きく左右する「帯周りコーディネート」を徹底解説します。
ヘアアレンジの魅力やスタイルごとの印象、浴衣とヘアアレンジ、帯周りの組み合わせ方、そして浴衣姿を美しく見せるための着こなしのポイントまで、プロの視点から詳しくご紹介。この記事を読めば、あなたも今年の夏は間違いなく浴衣美人になれるはず!
【編みおろし編】流れるような美しさが魅力!上品で可憐な浴衣スタイル

編みおろしは、編み込みや三つ編みで毛束を作り、それを背中側に流すヘアアレンジです。上品で女性らしい印象を与えるだけでなく、夏の暑い日でも首元がすっきりとして涼しく過ごせるのが魅力。ロングヘアの方はもちろん、ミディアムヘアの方でも挑戦できるスタイルです。
編みおろしの魅力
編みおろしの最大の魅力は、その繊細な美しさと可憐さ、そして柔らかな動きにあります。複雑に絡み合う編み目のラインが、まるでアートのように女性らしいしなやかさを演出し、動くたびに揺れる毛先が、見る人の目を惹きつけます。この「動き」が、浴衣姿に軽やかさと生命感を吹き込み、まるで絵巻物から抜け出てきたような、はんなりとした雰囲気を醸し出します。風になびく編みおろしは、写真映えも抜群で、夏の思い出をより美しく彩ってくれるでしょう。
また、トップからしっかりと編み込むことで、顔周りをすっきりと見せつつ、後頭部に自然なボリュームを出すことができるため、頭の形を美しく見せる効果も期待できます。特に、日本人に多い絶壁気味の頭の形も、編み込みの立体感で自然な丸みをプラスできるため、コンプレックスを解消してくれる頼もしいアレンジです。正面からはもちろん、横顔や後ろ姿までどこから見ても絵になる、それが編みおろしの醍醐味です。
さらに、夏の暑い日でも、髪が肌に触れる面積が少なくなるため、見た目にも涼しく、実際に快適に過ごせるという実用的な魅力も兼ね備えています。首元はすっきりしているのに、髪全体は華やかに見える、まさに良いとこ取りのスタイルなんです。大人っぽさの中にも可愛らしさを残したい、そんな方にぴったりのスタイルです。
編みおろし応用編:さらに魅力的なスタイルに!
基本の編みおろしに慣れてきたら、少しアレンジを加えて、自分だけのオリジナルスタイルに挑戦してみましょう。
1. フィッシュボーン編みおろし
通常の三つ編みよりも繊細で、より複雑な印象を与える**フィッシュボーン(魚の骨のような編み方)**を使った編みおろしです。仕上がりはグッと上級者っぽくなり、より洗練された印象を与えます。
2. サイド編みおろし
左右どちらかのサイドに流すように編み込むスタイルです。アシンメトリーなデザインが、大人っぽさや色っぽさを演出します。耳元に大きめのヘアアクセサリーを飾ると、さらに華やかになり、横顔も美しく見せられます。
3. ツイン編みおろし
可愛らしい印象にしたいなら、ツイン編みおろしもおすすめです。両サイドで編み込みを作り、それぞれを肩に流します。毛先をリボンや水引で結ぶと、よりキュートな印象になります。お子さんにもぴったりのアレンジです。ガーリーな浴衣に合わせると、まるで絵本から飛び出してきたような可愛らしさになります。
編みおろしが似合う浴衣は?
編みおろしは、流れるようなシルエットが特徴なので、古典柄や落ち着いた色合いの浴衣と特に相性が良いです。
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- 撫子や菊、藤などの花柄: 上品で女性らしい雰囲気が、編みおろしの柔らかさとマッチし、優雅な印象を与えます。
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- 藍色や生成り、藤色など: 落ち着いた色合いの浴衣は、編みおろしの持つ「和」の美しさを際立たせ、洗練された大人の女性を演出します。
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- 絞りや紅型などの伝統的な技法の浴衣: 繊細な柄行きに、編みおろしの細やかさが寄り添い、格調高い印象を与えます。
【シニヨン編】うなじ美人の決定版!涼やかで洗練された浴衣スタイル

シニヨンは、髪を束ねて後頭部や襟足でまとめるヘアアレンジです。首元がすっきりするため、涼しげで清潔感のある印象を与えます。特に、浴衣を着用する際には、美しいうなじを際立たせる効果があり、品格と色気を兼ね備えたスタイルとして非常に人気があります。
シニヨンの魅力
シニヨンの最大の魅力は、洗練された大人の女性を演出する上品さにあります。髪をコンパクトにまとめることで、首元から肩のライン、そして美しいうなじを際立たせることができます。この「うなじ見せ」は、浴衣姿をより艶っぽく、かつ品格あるものに見せる上で非常に重要なポイント。まるで美術館に飾られた絵画のように、見る人の視線を引きつけ、思わずハッとするような美しさを与えることができます。アップスタイルだからこそ際立つ、凛とした佇まいは、和装ならではの魅力と言えるでしょう。
また、髪が顔や首に触れないため、夏の暑い日でも快適に過ごせるという機能性も大きな魅力。汗をかきやすい季節でも、髪がまとまっていることでベタつきが気になりにくく、崩れにくいため、清潔感を保ちやすいのも嬉しい点です。お祭りや花火大会など、長時間のアウトドアシーンでも安心して楽しめます。
さらに、シニヨンはまとめる位置や崩し方、アクセサリーの選び方によって、可愛らしい印象から、クールな印象まで、様々な表情を作り出すことができます。例えば、高めの位置でまとめれば若々しく活動的な印象に、低めの位置でまとめれば落ち着いた大人の女性らしさを演出できます。どんな浴衣にも合わせやすく、個性を表現しやすい万能なヘアアレンジと言えるでしょう。
基本のシニヨン:浴衣に似合う上品なまとめ髪
ここでは、誰でも簡単に挑戦できる、浴衣にぴったりの上品なシニヨンをご紹介します。
シニヨンは、髪全体をまとめることで、すっきりとした清潔感を演出できます。特に、うなじを美しく見せる効果があるため、浴衣との相性は抜群です。前髪や後れ毛の出し方を工夫することで、可愛らしい印象にも、大人っぽい印象にも自在にアレンジできます。
シニヨンが似合う浴衣は?
シニヨンは、うなじを美しく見せるスタイルなので、首元がすっきりとしたデザインの浴衣や、大胆な柄の浴衣と相性が良いです。
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- 大柄の浴衣: シニヨンで髪をまとめることで、浴衣の柄がより際立ち、全体のバランスが取れます。派手すぎず、洗練された印象を与えます。
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- 幾何学模様やモダンな柄の浴衣: シニヨンの持つ洗練された印象が、現代的なデザインの浴衣と調和し、都会的な浴衣スタイルを演出します。
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- すっきりとした無地やシンプルな柄の浴衣: 髪をまとめることで、浴衣の素材感や色合いが引き立ち、上品な大人の浴衣スタイルが完成します。帯周りやヘアアクセサリーで個性を出すのも良いでしょう。
浴衣とヘアアレンジの素敵な組み合わせ方:トータルコーディネートで差をつける!

ヘアアレンジ単体で考えるのではなく、浴衣全体のコーディネートとして捉えることが、浴衣美人への近道です。
1. 浴衣の色柄とヘアアレンジの雰囲気
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- 可愛らしい浴衣(ピンクや水色、小花柄など):
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- 編みおろし: ツイン編みおろしや、毛先にリボンをあしらった編みおろしがよく似合います。ふんわりとした甘さを引き立てます。
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- シニヨン: 低めの位置でまとめたルーズシニヨンで、ふんわりと可愛らしい印象に。サイドに寄せたシニヨンも愛らしさを演出します。
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- 可愛らしい浴衣(ピンクや水色、小花柄など):
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- 大人っぽい浴衣(紺、黒、白、大柄など):
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- 編みおろし: フィッシュボーン編みおろしや、サイドに流す編みおろしで、上品さと色気をプラス。落ち着いた雰囲気の中に、女性らしさを感じさせます。
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- シニヨン: コンパクトにまとめた基本のシニヨンや、少し高めの位置でまとめた品格のあるシニヨンが映えます。シンプルながらも洗練された大人の魅力を引き出します。
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- 大人っぽい浴衣(紺、黒、白、大柄など):
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- レトロな浴衣(椿、麻の葉、市松模様など):
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- 編みおろし: あえてきっちり編み込みすぎず、毛先にレトロなヘアクリップをプラス。アンティーク着物のような雰囲気にぴったりです。
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- シニヨン: 前髪を短めにカットしたり、パッツン前髪と組み合わせたりして、個性的なレトロ感を演出。大正ロマンを思わせるような、個性的な魅力が光ります。
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- レトロな浴衣(椿、麻の葉、市松模様など):
2. ヘアアクセサリーで魅力を倍増!
ヘアアクセサリーは、浴衣ヘアアレンジの仕上げに欠かせないアイテムです。
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- 浴衣の柄から色を拾う: 浴衣に使われている色と同じ系統のヘアアクセサリーを選ぶと、統一感が出ておしゃれに見えます。例えば、浴衣に赤色の小花が入っていれば、赤色の飾りを選ぶなど。
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- 季節感を意識する: 夏らしい素材(リネン、レースなど)や、涼しげなモチーフ(金魚、朝顔など)を取り入れると、さらに季節感がアップします。夏祭りや花火大会の雰囲気に溶け込みます。
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- 浴衣の雰囲気に合わせる: モダンな浴衣には、シンプルなデザインや金属素材のアクセサリーを。古典的な浴衣には、和の素材(ちりめん、組紐など)や花モチーフがおすすめです。
3. 前髪のスタイリングも忘れずに!
前髪の有無やスタイリングによって、顔の印象は大きく変わります。
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- 前髪なし(センターパート、かきあげ): 大人っぽく、すっきりとした印象に。縦のラインを強調し、顔をシャープに見せる効果もあります。知的な雰囲気を演出したい時に。
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- 前髪あり(ぱっつん、流し前髪): 可愛らしく、若々しい印象に。顔の形をカバーしたり、小顔効果も期待できます。親しみやすく、優しい雰囲気にしたい時に。
浴衣の雰囲気に合わせて、前髪の分け目や流し方を変えるだけでも、ガラリと印象が変わるので、ぜひ試してみてください。
浴衣姿の印象を格上げ!「帯周り」コーディネートの魔法

浴衣姿の印象を大きく左右するのが、実は帯周りのコーディネートです。帯締めや帯飾り、帯留めといった小さな小物たちが、全体の雰囲気をガラリと変え、あなたの個性を引き立ててくれます。
帯周りコーディネートの魅力
帯周りの小物は、まるで浴衣の「アクセサリー」。ヘアアクセサリーやバッグ、下駄と同じくらい、いやそれ以上に浴衣姿を彩る重要な要素です。
その魅力は、まず「視線を集めるポイントになる」こと。浴衣は面積が広い分、帯はちょうどウエスト部分に位置し、目が行きやすい場所です。ここにセンスの良い小物を配することで、全体のバランスが引き締まり、おしゃれ度がぐっと高まります。まるでシンプルなキャンバスに、一点の絵を描くかのように、帯周りがコーディネートの主役となり得るのです。
次に、「手軽に個性を表現できる」点。浴衣本体は毎年買い替えるのは大変ですが、帯締めや帯飾りは比較的安価で手に入りやすく、気軽に気分やトレンドに合わせて変えることができます。一つ持っている浴衣でも、小物を変えるだけで全く違う印象に変身させられるんです。例えば、同じ紺色の浴衣でも、赤い帯締めと金魚の帯留めなら可愛らしく、生成りの帯締めとシンプルな組紐の帯飾りなら大人っぽく、と自在に雰囲気を変えられます。
そして、「季節感や物語を表現できる」奥深さ。例えば、夏らしい金魚や朝顔の帯留めを選べば涼しげに、水引や組紐を選べば粋な和の雰囲気に。さりげない小物選びに、あなたのこだわりが光ります。日本の四季の移ろいや、イベントのテーマを帯周りで表現することで、浴衣姿に深みとストーリーが生まれます。
帯周りアイテムの種類と選び方
浴衣の帯周りを彩る主なアイテムをご紹介します。
1. 帯締め(おびじめ)
帯の中央を飾る紐のこと。帯が緩まないように固定する役割もありますが、装飾性が非常に高いアイテムです。
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- 素材と色: 夏らしい素材として、レースや麻、組紐などが人気です。浴衣や帯の色に合わせて選ぶのが基本ですが、あえて浴衣の柄の中から一色を拾って帯締めの色にしたり、差し色(アクセントカラー)にすることで、コーディネートのアクセントにもなります。
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- 太さと形: 細めの組紐はすっきりと上品に、太めのものは存在感があり華やかに見えます。平組や丸組、さらに三分紐(通常の約半分の太さ)など、形も様々です。三分紐は帯留めを合わせるのに最適です。
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- 飾り付き帯締め: 中央にビーズやパール、小さな花などの飾りが付いているものも多く、これ一つで帯周りが華やぎます。初心者さんでも手軽に楽しめるアイテムです。
2. 帯留め(おびどめ)
帯締めに通して使う、帯の中央にくるアクセサリーです。帯締めに比べて小ぶりですが、存在感は抜群。特に三分紐と合わせて使うことが多いです。
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- モチーフ: 花、動物(金魚、うさぎなど)、季節の風物詩(金魚、朝顔、花火、風鈴など)、水引細工、幾何学模様など、多種多様なモチーフがあります。浴衣の柄や、これから行くイベント(花火大会、お祭りなど)に合わせて選ぶと、統一感が出ます。
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- 素材: ガラス、陶器、七宝、木、金属、レジンなど、様々な素材があります。涼しげなガラスや、温かみのある木製、繊細な七宝焼きなど、素材感で季節感を出すのもおすすめです。
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- サイズ感: 浴衣の柄が大きい場合は、それに負けない少し大きめの帯留めを。小紋柄やシンプルな浴衣には、小さめの繊細な帯留めが上品に映えます。全体のバランスを見て選びましょう。
3. 帯飾り(おびかざり)
帯締めとは別に、帯に添えるように垂らして使う飾りのこと。揺れるデザインが多く、動きと華やかさをプラスします。
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- タイプ: チェーンにチャームが付いたもの、タッセル、組紐の先に玉が付いたもの、パールやビーズが連なったものなどがあります。
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- 効果: 帯の下がり部分に動きが加わり、視覚的に縦のラインを強調するため、スタイルアップ効果も期待できます。シンプルな帯でも、帯飾りをプラスするだけで一気に華やぎます。
帯周りコーディネートのコツ
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- 「色」で遊ぶ: 浴衣や帯に使われている色の中から、1色を拾って帯締めや帯留めの色に使うと失敗しにくいです。例えば、浴衣に薄い水色が入っていれば、水色の帯締めを選ぶと統一感が出ます。あえて浴衣の差し色ではない、反対色や補色(例:青い浴衣に黄色の帯締め)を選ぶと、コーディネートにメリハリが生まれ、上級者のおしゃれが楽しめます。
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- 「素材感」を合わせる: 夏らしい涼しげな浴衣には、ガラスや貝殻、レース素材の帯締め・帯留めを。綿麻などのナチュラルな浴衣には、木製や陶器など、ぬくもりのある素材が合います。素材の持つ「ひんやり感」や「あたたかみ」もコーディネートの重要な要素です。
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- 「テーマ」を決める: 例えば「レトロモダン」なら、幾何学模様の帯留めに、黒と白のバイカラー帯締め。「お祭り」なら、花火や金魚モチーフの帯留めに、明るい色の帯飾り。このようにテーマを決めることで小物選びがしやすくなり、コーディネート全体に統一感が生まれます。
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- 「引き算」も大切: あれもこれもと盛り込みすぎると、ごちゃごちゃした印象になってしまいます。主役にする小物を一つ決め、他はシンプルにする「引き算」のコーディネートも大切です。例えば、大ぶりの帯留めをメインにするなら、帯締めはシンプルなものを選ぶなど。
まとめ:今年の夏は、浴衣トータルコーディネートで最高の思い出を!
いかがでしたでしょうか?浴衣姿をより魅力的に彩るために、今回は「編みおろし」のヘアアレンジ、「基本のシニヨン」、そして「帯周りコーディネート」、さらに「着こなしのポイント」について徹底的に解説しました。
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- 編みおろし: 流れるような美しさが特徴で、上品さと可憐さを両立させたい方におすすめ。
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- シニヨン: うなじを美しく見せることで、涼やかさと洗練された大人の色気を演出したい方におすすめ。
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- 帯周り: 浴衣姿のアクセントとなり、個性を表現できる重要なポイント。色や素材、モチーフの選び方で印象がガラリと変わります。
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- 着こなし: 衣紋の抜き方やおはしょりの整え方など、細部へのこだわりが浴衣美人の秘訣です。
どれも少しの工夫と練習で、あなたの浴衣姿を格段に魅力的に見せてくれるものばかりです。今年の夏は、お気に入りの浴衣にぴったりのヘアアレンジと帯周りコーディネートをプラスして、お祭りや花火大会、夏のイベントを思いっきり楽しんでくださいね!きっと、忘れられない最高の思い出になるはずです。
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いせやグループは埼玉県深谷市・鴻巣市・東松山市・熊谷市・本庄市に店舗がある老舗呉服店です。
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