深⾕の歴史と⽂化

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いせやが本店を構える埼玉県深谷市。
この地で地域の皆様とともに歩んだ創業140年以上の歴史を大切に、これからも地域密着で着物のある暮らし、そして成人式のお手伝いをいたしてまいります。

深谷の歴史

History

写真:JR深谷駅の外観
深谷市は埼玉県北部にあり、近代日本経済の父と言われる渋沢栄一生誕の地として知られています。
上杉房顕が櫛引台地の北端部付近に深谷城を築き、その周辺に城下町が形成されたのが深谷市の中心市街地の始まりです。
江戸時代には中山道の宿場「深谷宿」が置かれ、最盛期には旅籠が約80軒並ぶなど、宿場町としても発展してきました。
また日本で最初の機械式レンガ工場が設立され、日本の近代化に大きく寄与したレンガの町としても有名です。
 
渋沢栄一をはじめ富岡製糸場初代場長尾高惇忠など多くの実業家や、その娘で富岡製糸場第1号の伝習工女 尾高ゆう、女性と医療に尽くした医師 生沢クノ、社会的矛盾を直視した児童文学作家 北川千代など、立派な女性を輩出した土地でもあります。

渋沢栄一

SHIBUSAWA EIICHI

写真:深谷駅北口の渋沢栄一の銅像
近代日本経済の父、渋沢栄一は江戸時代末期に農民から武士に取り立てられ、明治政府では、大蔵大輔、井上馨の下で財政政策を行った官僚であり実業家です。
退官後は第一国立銀行や理化学研究所、東京証券取引所といった多種多様な会社の設立、経営に関わり、二松学舎大学、一橋大学、東京経済大学の設立にも尽力しました。
また、第一国立銀行だけでなく、七十七国立銀行など多くの地方銀行設立を指導し、東京瓦斯、東京海上火災保険、王子製紙、東急、秩父セメント、帝国ホテル、秩父鉄道、京阪電気鉄道、東京証券取引所、麒麟麦酒、サッポロビール、東洋紡績、大日本製糖、明治製糖、澁澤倉庫など、多種多様の会社設立に関わり、その数は500以上といわれています。
令和6年には新紙幣一万円札の顔となる、深谷が誇る偉大な人物です。

レンガ

Brick

深谷市のレンガの写真
深谷市は、機械式レンガ生産発祥の地でもあります。深谷には上質なレンガの生産に適した土があることから、レンガ生産が盛んに行われていました。
JR深谷駅はレンガのまちの玄関口として、「関東の駅百選」にも選ばれた深谷市のシンボル的存在です。
現在の駅舎は、平成8年に竣工されたもので、東京駅が深谷産のレンガを使用していることから、東京駅をイメージして造られました。
 
東京駅の赤レンガを焼いた日本煉瓦製造株式会社のホフマン輪窯6号窯は、ドイツ人ホフマン考案のレンガ焼成窯で、日本に4基しか現存しない貴重なものです。

深谷の観光名所

Spots

写真:渋沢栄一生地(中の家)
渋沢栄一関連の史跡としては、渋沢栄一記念館、渋沢栄一生地(中の家)、誠之堂・清風亭といった建物が公開されています。
深谷のレンガを知る施設にJR深谷駅、日本煉瓦製造株式会社のホフマン輪窯6号窯(令和6年ごろまで見学休止中)、煉瓦史料館、プレートガーダー橋などがあります。
四季折々の花やハーブが楽しめる深谷グリーンパーク、梅まつりや春まつり音楽祭などのイベントが開催される深谷みどりの王国、3kmにわたって続くコスモス街道など、多くの花の名所も有名です。
 
ハイキングコースとして市民に親しまれる鐘撞堂山は、1時間以内で登ることができ、手軽に自然が満喫できる里山です。

深谷市イメージキャラクター ふっかちゃん

イラスト:深谷市イメージキャラクター ふっかちゃん
ふっかちゃんは、ウサギのようでシカのような「ふっか」という生きもので、地元名産の深谷ねぎでできた角が特徴です。
「ふっかちゃん」の体は、深谷の伝統野菜である白なすの形をしていて、胸には市の花 チューリップの形のボタンをしています。
平成22年6月28日に公募によって生まれた「ふっちゃん」は、世代や地域を超えて広く愛される深谷市自慢のイメージキャラクターです。

深谷のまつり

Festival

写真:空に伸びる桜の枝
深谷では、深谷三大まつり「桜まつり」「七夕まつり」「深谷まつり」を中心に、
数多くのまつりやイベントが行われています。
ふかや桜まつり

深谷で一番の桜の名所として知られる「唐沢川の桜堤」をメイン会場に行われています。川の両岸には約3km続く桜並木があり、ソメイヨシノが堪能できます。

深谷七夕まつり

深谷七夕まつりは、江戸時代に行われていた星まつりに端を発するとされる、深谷市の一大祭行事。旧中山道を歩行者天国にして、色とりどりのくす玉飾りや竹笹、創作飾り、仕掛け細工が飾られます。

深谷まつり

深谷まつりは、深谷城にあった三社天王を祀る「八坂まつり」が起源で、300年以上の歴史があります。みこしパレード、山車・屋台パレードなど各種イベントが催されます。
ほかに、ふかや花フェスタ、ふれあいカーニバル、深谷花火大会、深谷小前田屋台まつり、深谷市産業祭などがあります。
ふかやシティハーフマラソンでは、参加者全員に無料配布される深谷名物「煮ぼうとう」が好評です。

深谷の特産品

Famous products

写真:チューリップ
写真:深谷ねぎ
なんといっても「深谷ねぎ」がダントツの知名度です。関連製品に深谷ねぎ油、深谷ねぎ焼酎、ねぎみそまんじゅうなどが並びます。そのほか、「きゅうり」や「ブロッコリー」、「八つ頭(里芋)」も特産品。豊かな大地に恵まれた深谷の野菜をたっぷり使う「煮ぼうとう」は、渋沢翁も好んで食べた素朴な郷土料理です。
有数の農業地帯でもある深谷では、野菜類以外にも、チューリップ、ユリなどの花きの栽培も盛んに行われています。