東松山店 2025.11.30

似合わない振袖はもう選ばない！プロが教える「試着でチェックすべき3つのポイント」東松山店

こんにちは、いせや東松山店　セキネです。

成人式（二十歳のつどい）は、大人の仲間入りをする特別な一日。

SNSを開けば、色とりどりの振袖をまとった先輩たちの素敵な写真が溢れています。「私もあんな風に可愛くなりたい！」と胸を躍らせる一方で、ふとこんな不安がよぎることはありませんか？

「もし、選んだ振袖が自分に似合わなかったらどうしよう……」

実は今、振袖のトレンドは大きな転換期を迎えています。これまで主流だった「白」や「くすみパステル」から、**「落ち着いた深みのある色（赤、青、紺、茶色）」**へと人気がシフトしつつあるのです。

今回は、創業から地域のお嬢様たちのハレの日を見守り続けてきた「いせや東松山店」が、最新トレンドを踏まえつつ、絶対に失敗しない**「試着でチェックすべき3つのポイント」**を徹底解説します。

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トレンドは「大人っぽさ」へ。色が変化する今こそ選び方が重要

まずは、現在の振袖事情を整理しましょう。

白・くすみ系から「深みカラー」への回帰

数年前までは、純白の振袖や、グレーがかった「くすみカラー」が爆発的な人気を誇っていました。しかし、ファッションのトレンドサイクルと同様に、振袖も**「クラシック回帰」**が進んでいます。

今、注目されているのは以下のようなカラーです。

深みのある赤（ボルドー、真紅）： 王道ながらも、より深く落ち着いた色味が人気。肌の透明感を引き立てます。
知的な紺・青（ネイビー、ロイヤルブルー）： 凛とした美しさと誠実さを演出。
シックな茶色（チョコレートブラウン、モカ）： レトロモダンで、大人っぽい雰囲気が魅力。

コーディネートの新常識「ワントーン・同系色」

さらに注目すべきは、コーディネートの変化です。

以前は「赤い振袖には緑の帯揚げ」といった補色（反対色）合わせが基本でしたが、現在は**「同系色でまとめる（ワントーンコーデ）」**が主流になりつつあります。

例えば、濃い紺色の振袖に、あえて黒やグレーの帯、近い色味の小物を合わせるスタイル。色数を絞ることで、振袖自体の柄や素材の良さが引き立ち、洗練された「令和のモダンガール」といった印象になります。

しかし、この「落ち着いた色 × ワントーン」というスタイルは、選び方を間違えると地味に見えたり、顔色が沈んで見えたりする難しさも秘めています。

なぜ「カタログでは可愛いのに、着ると似合わない」が起きるのか？

ここで、多くのお嬢様やお母様が直面する問題についてお話しします。

カタログやInstagramで「これ可愛い！」と思ってお店に行き、いざ羽織ってみると……

「あれ？なんか違う……」

「顔色がくすんで見える？」

「振袖に着られている感じがする」

そんな経験はありませんか？

失敗の原因は「イメージとリアルのギャップ」

「似合わない」と感じる主な原因は以下の3つです。

1.パーソナルカラーの不一致:
流行の「茶色」や「深みのある赤」は、肌の色（イエローベース・ブルーベース）によって、顔色を明るく見せる場合と、逆に土気色に見せてしまう場合があります。

2.柄の配置と身長のバランス:
モデルさんは高身長であることが多いため、小柄な方が同じ大柄の振袖を着ると、柄が詰まって見えてしまい、余白の美しさが消えてしまうことがあります。

3.「好き」と「似合う」の混同:
洋服の感覚で「好きな色」を選んでも、全身を覆う着物の場合、面積が広いために色の影響力が強すぎて、お顔の印象が負けてしまうことがあります。

「なんとなく」で選ぶと待ち受けている未来

もし、この違和感を「まあ、プロが着付けてくれれば何とかなるかな？」と無視して選んでしまったらどうなるでしょうか。

写真は一生残るという事実

成人式の写真は、これから先、何十年も残るものです。結婚式のプロフィールムービーに使われたり、将来お子様に見せたりする機会も訪れます。

その時、**「やっぱりこの色、私に合ってなかったな……」**と後悔するのは、あまりにも辛いことです。

当日の自信喪失

成人式当日は、久しぶりに会う同級生たちと写真を撮り合います。

自分に似合っていない振袖を着ていると、無意識のうちに自信が持てず、せっかくの笑顔がぎこちなくなってしまうかもしれません。「あの子の振袖、すごく似合ってるな」と友人を羨む一日にはしたくないですよね。

振袖選びは、決して安い買い物ではありません。

金銭的なコスト以上に、「二十歳の思い出」というかけがえのない価値がそこにはあります。だからこそ、妥協は許されないのです。

プロが教える！試着で必ずチェックすべき3つのポイント

では、どうすれば「本当に似合う一着」に出会えるのでしょうか？

答えは、**「プロの視点を入れた、正しい試着」**にあります。

いせや東松山店のスタッフがお嬢様と一緒に確認している、**「運命の一着を見極める3つのチェックポイント」**を特別に公開します。

ポイント①：顔映り（レフ板効果）を確認する

流行の「落ち着いた色」を選ぶ際、最も重要なのがこれです。

振袖を羽織った瞬間、お顔がパッと明るく見えるか、影が落ちて暗く見えるかを確認してください。

チェック方法:
鏡の前で振袖を顔の近くに当てます。この時、ファンデーションを塗ったように肌が綺麗に見えたり、瞳がキラキラして見えたりする色が「正解」です。
流行色の攻略法:
例えば「茶色」を着たいけれど顔がくすむ場合。諦める必要はありません。
**「半衿（はんえり）」**にたっぷりと刺繍の入った白や明るいゴールドを入れることで、顔周りに光を集め、苦手な色も着こなせるようになります。これがプロのコーディネート術です。

ポイント②：全身のバランスと「余白」を見る

カタログだけでなく、必ず**「全身鏡」で、草履を履いた想定の距離感**で見てください。

チェック方法:
柄の出る位置を確認します。特に重要なのが「上前（うわまえ/左太ももあたりの柄）」と「胸元」です。
小柄な方は、細かい柄や斜めに流れる柄を選ぶとスラっと見えます。高身長の方は、大きな柄や余白を活かしたデザインが映えます。
ワントーンコーデの注意点:
同系色コーデは、のっぺりと見えがちです。
帯締めや帯揚げの「素材感」を変えたり、少しだけトーン（明るさ）の違う同系色を重ねたりすることで、立体感が生まれます。試着時は、小物まで合わせて初めて「完成」と捉えてください。

ポイント③：写真映りと「座った姿」もチェック

成人式当日は、立っている時間と同じくらい、式典で座っている時間や、アップで写真を撮る時間があります。