東松山店 2021.08.21

着物の生産地、新潟県十日町市での産地見学は驚かされることがいっぱいでした！東松山店

皆さんこんにちは！
いせや東松山店の滝澤です。

蒸し風呂のような暑い日が続くと思えば、大雨になったりと体調を崩しやすい天候が続きますね・・・
そういえば、8月初旬頃に母の実家から桃が送られてきました♪
今年初桃だったので、とても甘くて美味しかったです。
今年の夏はとうもろこしをまだ食べていないので、8月中には食べたいと思います！

さて先月、着物の生産地新潟県十日町市に産地見学に行って参りました。
いつもお着物に囲まれてお仕事をしていますが、｢こうなっていたんだ！｣と新たな発見が沢山ありとても新鮮でした。そこで、見学させて頂いてすごいと感じたい内容をいくつかご紹介しますね。
なかなか見ることのできない内容とお写真ですので、見て頂けると嬉しいです。

伝統的な桶絞りの見学 in青柳明石工場さん

まず桶絞りは安土桃山時代から続く伝統的な染色方法です。

桶絞りと名前だけ聞いて「桶に染料を入れて染めるのかな？」なんて簡単なことを想像していましたが、実際は染めたい部分のみを桶の外に出し、染めたくない部分を桶の中にしまい頑丈に蓋をしめ桶ごと染料に浸す大変な作業でした。

そして桶を入れた染料の温度は90度近いそうです。
見学させていただいた時も、染料からの湯気がすごくとても蒸し暑かったです。
桶は道具を使わず手を使って染めていくので、やけどをしないように手には厚手のゴム手袋を2重に重ね、足には長靴を履いて作業を行っていました。
手袋の中には熱くないように水を入れ、桶を動かし少し経ってから水を入れ替えるを繰り返していました。

染める作業も難しいですが、桶の中に染める着物をセットする作業も気の遠くなるくらい大変な作業でした。
桶の淵には何本もの針を細かく打ち、その釘を打って柄つきを出していくのだそうです。

「ほんとに染まってないの？」「桶の隙間から染料が入っちゃいそう」と思いましたが、桶の外のみ綺麗に染まっていて職人技にとても驚かされました！！！

翠山工房さんでの見学

辻が花の絞りのお着物を作られている翠山工房さんでは、たくさんの内容を見学させて頂きました。
室町時代頃から辻が花は始まり、絞ったお花の柄が十字になっているので、これを辻と呼んだことから「辻が花」と呼ぶようになった説があるそうです。
そして、大体３～６か月位でお着物が出来上がるそうで「職人さんってすごすぎる・・・」と実感しました。

翠山工房さんで見学させて頂いた中でも、手書き友禅の技術にも驚かされました。
お花の柄など柄部分1つ1つに染料を筆を使い、手で挿していきます。
また染料の数は50色以上もあり、色によって筆を変えていくので集中力が欠かせないなと感じました。
そして、まとまりのある色付けをするのには経験が必要だそうです。

こんな貴重な体験もさせて頂きました

先程の翠山工房さんでは「染色体験」をさせていただきました。

沢山あるデザインの中から好きなデザインを選ばせて頂き、体験を行いました。
産地見学に行ったのは7月だったので、私は夏らしい「花火」のデザインを選びました♪

「さっき見学した時、染料の数が50色以上あったからまさか・・・」とは思いましたが、
赤・青・黄の3色で安心しました(笑)
それでも筆の色を間違えないか、緊張しながら染料を挿し続けていきました。

↑真剣な私。先輩スタッフに撮って頂きました♪

実際にやってみると花火は思っていた以上に染める部分が細く、色がはみ出さないかヒヤヒヤしました。
色のグラデーションを出すのも難しく、考えながら染めていったので結構時間がかかりました。

仕上がった作品は持ち帰ることができたので、今は家の寝室に飾っています(^^♪
とても貴重な見学と体験をさせて頂き、勉強になりました。

いかがだったでしょうか？
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