東松山店 2022.02.26

振袖を着た後の点検と保管について教えます！東松山店

こんにちは、いせや東松山店セキネです。
東松山市では、東松山市北部地域の観光スポットを廻る新しいウォーキングマップ「みどりのみち」が出来ました。
市の花「ぼたん」や四季折々の花が咲くぼたん園や果物・野菜収穫体験が出来る農林公園や比企郡ゆかりの地をめぐる10kmのウォーキングルートです。
春が少しずつやってきています！歩きながら自然を満喫し、観光を楽しんでみてください！

さて、今回は振袖を着た後ってどんな事をしたら良いのか、よく分からない方も多いと思います。
振袖を着た後の点検や保管方法について、ご紹介いたします。

陰干しや汚れが無いかチェック

１.振袖を着た後は和装ハンガーに掛けてシワを伸ばし、必ず陰干しを行います。
振袖は絹で出来た物が多く、絹は吸湿性・保温性に優れている分湿気が溜まりやすいです。
着用後は着物に湿気が残りますので、陰干しを行います。
時間は半日～１日位が目安です。長時間かけたままにすると埃や湿気が付いてしまいますので気をつけましょう。

２.汚れがないか点検します。特に汚れる所は　

衿…ファンデーションや汗じみ

袖底…袖が長いので袖底を引きずったり踏んでしまったり、挟んでしまった時の汚れ

裾…泥汚れ

汚れがある場合は、クリーニングをおススメします。
ひどい汚れの場合は、丸洗い以外にしみ抜きを行う必要がありますので、相談してみてください。

収納はどのようにしたらいい？

着物を着る時の小物はこんなに必要なの？なぜ必要なのか、お教えいたします！東松山店

3.振袖をたたんで、着物保管用の紙「たとう紙」に包んで収納します。

何年も使ったたとう紙は湿気をすって茶色に変色し、斑点のシミがある物が多いです。
この場合はたとう紙がこれ以上湿気を吸えなくなっていますので、着物に湿気が移りカビや黄変になる事があります。たとう紙は、定期的に交換しましょう。

着物は左右対称に縫われているので、左右対称にたたみます。折り目にそってたたまないととシワが寄る原因になります。

4.桐のタンスに保管します。

桐は湿気で伸縮するため、湿気を一定に保つ事が出来ます。防虫効果もあり、長期間保管するのに適しています。
上段は湿気がたまりにくいので大切な着物を収納しましょう。
プラスチック製ケースは通気性がなく、紙製は湿気を吸いやすいので長期的にしまうとカビの発生や着物の縮みの原因になります。

当店では着物収納袋「きものキーパー」をおススメしています。

この収納袋は特許取得済の特殊なフィルムで出来ていて、着物の変色の原因となる酸素・紫外線・ガスを遮断します。チャックを完全に閉めると酸素を遮断するので、虫害を防ぎます。
カビ菌が増殖しないため虫干しが不要になり、楽に着物が保管出来ます。

５.虫干し・たんすの換気
虫干しとは、乾燥した時期に①害虫を駆除する②湿気を払う③しみや汚れを点検する　ことです。
天気の良い湿気の少ない日を選び、風通しの良い屋内に着物を裏返しにつるします。
着物の湿気を取る事でカビや黄変・縮みなどを防ぎ、しみや汚れを点検します。
天気の良い湿気の少ない日にたんすの扉を開けて、中の空気を入れ替えするのもおススメです。
扇風機等を回して行うと、早く換気が出来ます。

いかがでしょうか。
湿気の多い日本ではタンスにしまっておくだけで、カビが発生する事もあります。
大切な思い出の着物ですので、汚れを点検して正しく保管しておけば次に着る時に安心です。