鴻巣店 2022.12.06

振袖の帯結びの種類＠鴻巣店

皆さんこんにちは。
いせや鴻巣店の三村です。

いよいよ2023年度の成人式も、あと1ヶ月余りとなりました。
今ちょうど来年成人式を迎えられるお嬢様は、どんなコーディネートにしようか、ヘアメイクはどのようにするか、悩まれている方もいらっしゃると思います。

以前から ”見返り美人” という言葉もありますが、着物を着た時の後ろ姿は全て帯と言っても過言ではありません。
ですから、振袖を着た時の後ろ姿もとっても大事なんですよ！

今回は、振袖の格式に合った帯結びの種類をご紹介させて頂きます。
振袖に合った帯結びの結び方には、大きく三つあります。
現在は、この三つの基本形を元にアレンジされております。

１.お太鼓結び

黒留袖や訪問着など、お祝いの時に結ぶ二重お太鼓が基礎となっています。
帯を結んだときに、背中に出る部分を強く印象づける結び方です。

代表的なものが、””ふくら雀””です。
この結び方は、雀が寒い時に羽の中に空気を入れてふっくらとふくらんだ姿が、お太鼓に似ているためこの””ふくら雀””という名前の由来になったそうです。
振袖の帯結びのほとんどが、手先と垂れ先などにたくさんのヒダや、扇を作ってより華やかにアレンジをして結ぶことができる為、最近はこのお太鼓系が多くなってきております。

また、袋帯の長さが少し短くても、結ぶことができます。
中心のお太鼓の大きさを変える事で、お嬢様の体型に合わせて結ぶことができます。

2．文庫結び

文庫結びは、リボン結びのように左右に垂らした帯結びで、江戸時代から続く武家の女性の伝統的な結び方なんですよ。
浴衣を着た時に使用する「半幅帯」の結び方の基礎となっています。

どんな色や柄の振袖にも似合うのが魅力ですから、まさにシンプルisベスト！
振袖の色や柄が、モダン系・古典系どちらでも合う結び方です。
可愛いイメージやあっさりとシンプルにまとめるコーディネートにしたい方には、おすすめです。
また左右に垂らした帯の長さを変えると、ちょっと小粋な感じにもなります。

3.立て矢結び

結婚式の披露宴の時に新婦(お嫁さん)が、お色直しで振袖を着用の際に用いられる帯結びでもあります。
全体的に大きめで斜めにあしらった羽根を “矢” に例えたのが、立て矢結びです。
大きな蝶結びが立体感があるため、とても華やかで大人っぽい印象になります。
後ろ姿がスッキリまとまるので、背の高い方におすすめです。

背中にピッタリと帯が背中についているので、車の背もたれで帯がつぶれにくい帯結びです。