深谷本店 2025.09.27

前撮り＆当日までキレイをキープ！振袖のお手入れ＆保管方法を徹底解説！　深谷本店

こんにちは(^^♪いせや本店の山下です。

いよいよ成人式まであとわずか。振袖を準備したものの、「前撮りの後、どうやって保管すればいいの？」「成人式当日に向けて、何かしておくべきことは？」といった不安をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

大切な振袖を美しいまま保ち、最高のコンディションで当日を迎えるためには、正しいお手入れと保管方法が欠かせません。このブログでは、前撮り後のお手入れから、成人式当日までの保管方法、そして万が一のシミやシワへの対処法まで、振袖を完璧にケアするためのポイントを徹底的に解説します。
是非最後までご覧くださいね(*^^*)

前撮りが終わったら必ず確認したい！振袖の状態チェック

前撮り後は、振袖や帯、小物類を必ずチェックしましょう。

衿もとにファンデーションの汚れがないか？
袖口や裾に汚れ・ほこりがついていないか？
帯にシワや折れクセはついていないか？
草履やバッグの底に傷や汚れはないか？

振袖は絹素材が多く、とてもデリケートです。小さな汚れでも放置するとシミに変わってしまうため、まずは 「その日のうちにチェック」 が鉄則です。

もし汚れを見つけても、自己流でこすったり洗剤を使うのは危険です。
専門店に相談すれば、汗抜きやシミ抜きなど適切なメンテナンスをしてくれます。当店では、着物クリーニングも行えますので、是非お持ちくださいね！

前撮り後の正しいお手入れ方法

前撮りを終えたばかりの振袖は、撮影中の汗やホコリ、そして見えない汚れが付着している可能性があります。そのまま放置してしまうと、変色やカビの原因になることも。まずは以下の3つのステップで、振袖をリフレッシュさせましょう。

1. 振袖を風通しの良い場所で陰干しする

撮影から帰ってきたら、まず振袖を広げ、風通しの良い場所で陰干しします。直射日光は色あせの原因になるので、必ず日陰を選んでください。約3～4時間ほど干すことで、撮影中にこもった湿気や汗のにおいを飛ばすことができます。着物ハンガーにかける際は、シワにならないよう丁寧に広げることがポイントです。この時に、小物も忘れずに一緒に日陰干しをしましょう。帯揚げ・帯締め・重ね衿なども湿気を含んでいます。軽く広げて陰干ししてから、元の箱や袋に戻しましょう。

2. 軽くはたいてホコリを落とす

陰干しをしながら、振袖の表面に付いたホコリを軽くはたき落とします。特に、裾や袖口など地面に触れやすい部分は念入りに。手で優しく払うか、着物専用のブラシがあればそれを使うのがおすすめです。着物専用のブラシを使用する際にも、強くこすらず優しく行いましょう。

3. 汚れがないかチェックする

先ほどもお伝えしましたが、振袖全体をチェックし、目立つ汚れやシミがないか確認します。

襟元や袖口：ファンデーションや皮脂、食べこぼしが付きやすい場所です。
裾や袖の内側：地面を引きずってできた黒ずみがないか確認します。
帯を締めていた部分：汗染みができていないか、裏地まで確認しましょう。

成人式当日まで完璧に保管する方法

前撮りが終わり、振袖の汚れチェックも済んだら、いよいよ成人式当日まで大切に保管するステップです。正しい方法で保管すれば、カビや虫食いを防ぎ、振袖を最高の状態で保つことができます。

1. 畳み方の基本「本畳み」をマスターする

振袖の畳み方は、シワを防ぐ上で非常に重要です。一般的な「本畳み」という方法で、シワができないように丁寧に畳みます。

着物を広げ、襟が左側になるように置きます。
左袖を身頃に重ねるように内側に折りたたみます。
右袖も同様に折りたたみます。
振袖を半分に折り、襟のラインと裾のラインを合わせます。
さらに半分に折り、完成です。

このとき、強く押し付けたり、無理に折りたたんだりしないように注意しましょう。
畳めない場合は、いせやにお持ちいただければ綺麗に畳んでお渡しいたします！！

2. 保管に最適なアイテムを活用する

畳んだ振袖は、専用のアイテムを使って保管することで、湿気や虫食いから守ることができます。

たとう紙（文庫紙）
振袖を包むための和紙です。通気性が良く、湿気を適度に吸湿してくれるため、カビの発生を防ぐのに役立ちます。また、防虫効果のあるものもあります。
和装用乾燥剤・除湿シート
湿気が気になる場合は、乾燥剤や除湿シートをたとう紙の中や、保管場所に一緒に入れておくと安心です。

3. 保管場所は「桐のタンス」がベスト

振袖の保管に最も適しているのは、桐のタンスです。桐は調湿作用があり、タンス内の湿度を一定に保ってくれるため、振袖を湿気から守るのに最適です。

もし桐のタンスがない場合は、プラスチック製の衣装ケースでも大丈夫です。ただし、プラスチックは通気性が悪いため、除湿剤をこまめに入れ替える必要があります。保管場所は、直射日光が当たらず、湿気の少ない部屋を選びましょう。

4.きものキーパー・帯キーパーを活用

きものキーパーとは？
役割：着物を守るための専用保管袋。
素材：特殊なフィルム素材でできていて、外からの湿気・虫・カビ・ホコリなどを防いでくれます。
特徴：防虫剤や除湿剤を一緒に入れなくても、着物をそのまま長期保存できる。半透明なので、中にどの着物が入っているか一目でわかる。
チャック式で密閉でき、出し入れも簡単。

メリット：タンスの中で重ねて保管しても、安心して数年単位で保存が可能。
　　　　→ 成人式の振袖や大切な訪問着を、「クリーニング後そのまま保管」したいときに最適。

帯キーパーとは？
役割：袋帯や名古屋帯などの帯専用の保管袋。
素材・仕組み：きものキーパーと同じく、防湿・防虫機能のある特殊フィルムを使用。
特徴：帯は着物より幅広で硬さがあるため、帯専用のサイズ設計になっている。

折りたたんで入れるだけで、形崩れやカビを防ぎながら保存できる。

メリット：刺繍や金糸銀糸を使った帯は特に湿気に弱いので、帯キーパーに入れることで長持ちする。　　　　　　　　　　　→振袖用の豪華な袋帯などは「帯キーパー」に入れると安心。