［知っ得Weekly］留袖と訪問着の違いをわかりやすく解説！　東松山店

着物を着る機会は減ったとはいえ、結婚式や卒業式、お祝いの席など、特別な日にはやはり着物が似合いますよね。そんな時によく耳にするのが「留袖（とめそで）」と「訪問着（ほうもんぎ）」です。

どちらもフォーマルな場で着られる、華やかな着物ですが、実は明確な違いがあります。着物の世界に詳しくない方でも迷わないよう、それぞれの特徴と違いを、わかりやすくご紹介します！

 

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留袖とは？ 格式と役割を知ろう

留袖は、着物の中でも最も格式が高い「正礼装（せいれいそう）」に分類される着物です。日本の着物文化における、最高級のフォーマルウェアだとイメージしてください。主に、結婚式で新郎新婦の親族として列席する際に着用されます。

留袖には、大きく分けて「黒留袖（くろとめそで）」と「色留袖（いろとめそで）」の2種類があります。

 

1.黒留袖

• 色・柄の特徴: 地色が黒で、着物の裾（すそ）だけに、おめでたい柄（吉祥文様など）が描かれています。上半身（胸から上）は柄がなく、黒一色です。
• 着用する人: 既婚女性の第一礼装です。主に新郎新婦の母親や祖母など、最も近しい親族が着用します。
• 格式: 留袖の中でも最も格式が高い、特別な着物です。

※当店では黒留袖レンタルを取り扱っております。お気軽にお問い合わせください。

2.色留袖

• 色・柄の特徴: 地色が黒以外の色（ピンク、緑、紫など）で、黒留袖と同じく裾（すそ）だけに柄が描かれています。上半身は柄のない色無地です。
• 着用する人: 既婚・未婚を問わず着用できます。親族として結婚式に参列する際などに選ばれます。
• 格式: 黒留袖に次ぐ高い格式を持ちます。

留袖のポイント：

• 柄は裾だけ！：上半身は無地で、裾にのみ豪華な柄が入っているのが大きな特徴です。
• 「比翼（ひよく）仕立て」：着物を二枚重ねて着ているように見える、襟元や袖口、裾が二重になった特別な仕立てになっています。これは留袖が正礼装である証です。

訪問着とは？ 幅広く活躍する万能な着物

次に訪問着です。訪問着は、留袖に次ぐ「準礼装（じゅんれいそう）」または「略礼装（りゃくれいそう）」に分類される着物です。留袖ほど堅苦しくなく、フォーマルからカジュアルまで幅広いシーンで活躍する、非常に便利な着物です。

※当店では訪問着レンタルを取り扱っております。お気軽にお問い合わせください。

訪問着の特徴

• 色・柄の特徴: 地色は様々で、肩から裾にかけて、着物全体に「絵羽模様（えばもよう）」と呼ばれる柄が描かれています。これは、着物の縫い目にかかっても柄が途切れることなく、まるで一枚の絵のようにつながって見えるように染められているのが特徴です。
• 着用する人: 既婚・未婚、年齢を問わず着用できます。
• 着用シーン:
  • 結婚式（親族以外、友人・知人として列席）
  • 入学式・卒業式（保護者として）
  • お宮参り、七五三
  • お茶会、パーティー、観劇など、比較的格式のあるお出かけ着としても活用できます。

訪問着のポイント：

• 全身に柄がある！：肩から胸元、袖、裾まで、着物の全体に柄が入っています。
• 色柄のバリエーションが豊富：古典的なものからモダンで華やかなものまで、様々なデザインがあります。

留袖と訪問着の違いはココ！

袖と訪問着を見分ける、最もわかりやすいポイントは「柄の付き方」と「着物の格（かく）」です。

項目	留袖 (黒留袖・色留袖)	訪問着
着物の格	最も高い（正礼装・準礼装）	留袖に次ぐ（準礼装・略礼装）
柄の付き方	裾だけ（上半身は無地）	全身に柄がある（絵羽模様）
着用シーン	結婚式（主に親族）、格式の高い式典	結婚式（友人・ゲスト）、式典、お茶会、パーティーなど幅広いシーン
未婚・既婚	黒留袖は既婚女性のみ。色留袖は不問。	不問（誰でも着用可）

 

一番の違いは「上半身に柄があるかどうか」

• 留袖: 帯から上の部分には柄がなく、裾だけに柄がある。
• 訪問着: 肩や袖、胸元など上半身にも柄が描かれている。

 

つまり、着物の全体を絵のように見せたいのが訪問着、上半身はすっきりと控えめに、裾で格式と華やかさを表現するのが留袖、と考えるとわかりやすいでしょう。

いかがでしたでしょうか。

着物の種類と、ご自身の立場やTPOに合わせて、ふさわしい一着を選んでみてくださいね。

いせや東松山店では広々とした駐車場も完備しておりますので、お車でのご来店もスムーズです。

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