［知っ得Weekly］　振袖のお手入れや保管はどうしたらいい？　東松山店

振袖のお手入れや管理は少し不安な方が多いかもしれません。でも大丈夫です。基本を知っておけば、美しさを保ちながら、長く大切に受け継いでいくことができます。

今回は、振袖を着用した後の「お手入れのタイミング」と「正しい管理の仕方」を、分かりやすくご紹介します。

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1.振袖の美しさを守る！お手入れと管理の基本ガイド

1. 着用直後に必ず行う「応急ケア」

成人式が終わって、ほっと一息つきたいところですが、振袖を脱いだらすぐにこのステップを踏みましょう。この初期ケアが、シミやカビを防ぐための最も重要なポイントになります。

(1) ハンガーにかけて「陰干し」を

振袖は、目に見えなくても着用中に汗や湿気をたっぷり吸収しています。湿気はカビや変色の大きな原因になるため、まずはこれをしっかりと飛ばします。

• 方法： 着物専用のハンガー（なければ幅の広いハンガー）に振袖、長襦袢、帯をそれぞれかけ、直射日光の当たらない、風通しの良い場所で半日～丸一日ほど陰干しします。
• 注意点： 蛍光灯の光でも色ヤケの原因になることがあるので、カーテンを閉めたり、電気が当たらない場所を選びましょう。また、シワや型崩れの原因になるため、一週間以上の長期間かけっぱなしにはしないでください。

(2) 汚れやシミの「チェック」

振袖を広げた状態で、汚れやすい箇所を念入りにチェックします。もし汚れを見つけたら、決して自分でこすったり、水で濡らしたりせず、そのままにしておきましょう。プロに任せるのが鉄則です。

＜チェックポイント＞

• • 衿元（えりもと）：ファンデーションや皮脂、食べこぼし
  • 袖口（そでぐち）：皮脂汚れ、黒ずみ
  • 裾（すそ）：雨や雪による泥はね、ホコリ
  • 前身頃（まえみごろ）：飲み物や食べこぼし

2.プロにお任せする「クリーニングのタイミング」

「見た目が汚れていないから大丈夫」と思っても、着用後のクリーニングは必須です。目に見えない汗や皮脂が、時間が経つと酸化して**黄ばみ（黄変）**の原因になります。黄変は一度できてしまうと、通常のクリーニングでは落ちにくくなります。

(1) クリーニングの基本のタイミング

• レンタル品の場合： レンタル業者さんの指示に従い、返却前に汚れがないか最終チェックを行い、定められた期間内に返却しましょう。汚れがあった場合は、必ず申告してください。
• ご購入・ママ振袖（お手元に残る振袖）の場合： **着用後すぐ（遅くとも1週間以内）**に専門の業者（呉服屋さんなど）に持ち込みましょう。

(2) 振袖の状態によるクリーニングの目安

振袖の種類	タイミング	おすすめの処理
新しく仕立てた振袖	着た後の1回	丸洗い＋汗抜き
ママ振袖など	着る前と着た後の2回	着る前：シミ・カビ・ニオイのチェックと必要に応じたクリーニング。 着た後：丸洗い＋汗抜き。
着用から数ヶ月後にまた着る場合	最後の着用後に1回	ただし、汗をかいたり汚したりした場合は、都度クリーニングが必須です。

• 必須処理： 「丸洗い（油性・ホコリ汚れ除去）」に加えて、必ず「汗抜き」を依頼してください。汗は水溶性の汚れなので、丸洗いだけでは落ちません。
• 注意点： クリーニングやシミ抜きには時間がかかります（通常1ヶ月前後）。卒業式などで続けて着用する予定がある場合は、業者さんにその旨を伝えて相談しましょう。

※当店では振袖クリーニングを取り扱っております。お気軽にお問い合わせください。

 3.長く美しく保つための「保管の仕方」

振袖は、きちんとした管理をすれば何十年と受け継いでいける衣装です。湿気、虫、光から守ってあげましょう。

(1) たたみ方と保管場所

• 正しいたたみ方： クリーニングから戻ってきたら、**着物専用の「たとう紙（文庫紙）」**に包んで保管します。たたむ際はシワにならないように、着物専用の「本だたみ」という方法で丁寧にたたみます（分からない場合は、動画サイトなどで「着物 たたみ方」と検索してみてください）。
• 保管場所：
  • 理想は「桐だんす」：通気性・防湿性に優れています。
  • 次に「桐の衣装ケース」
  • 注意： プラスチックケースでも構いませんが、湿気がこもりやすいので、定期的に換気が必要です。高温多湿になる場所（クローゼットの奥など）は避けましょう。

(2) 防虫・防湿対策

• 防虫剤： 必ず「和装専用」のものを使用してください。洋服用と混ぜて使うと、化学反応を起こしてシミになることがあります。
• 乾燥剤・除湿剤： 和装専用の乾燥剤をたとう紙の中に入れると安心です。
• 交換時期： 防虫剤や乾燥剤は、有効期限をチェックし、定期的に新しいものと交換しましょう。

(3) 年に数回の「虫干し」

振袖を長期間しまっておく場合は、年に1〜2回、振袖を広げて風を通す「虫干し」をすると、湿気やカビを防ぐことができます。

• 最適な時期：
  • 梅雨明けの夏（7月下旬〜8月上旬）：湿気抜き
  • 乾燥した秋（9月下旬〜10月上旬）：虫除け
  • 空気が乾燥した冬（1月下旬〜2月上旬）
• 方法： 陰干しと同様に、晴れて湿度の低い日を選び、直射日光の当たらない風通しの良い部屋で着物ハンガーにかけ、数時間～丸一日ほど干します。

 

※着物キーパー（着物収納袋）・帯キーパー（帯収納袋）へ振袖や帯を入れて保管すると、面倒な虫干しや防虫剤などが不要で簡単に振袖の保管が出来ます。当店で取り扱っております。お気軽にお問い合わせください。

 

いかがだったでしょうか。

振袖のお手入れは、**「着用後すぐに湿気を飛ばし」「早めに専門家へクリーニングに出し」「湿気と虫から守って保管する」**ことが基本です。

正しいお手入れと管理で、大切な振袖をいつまでも輝きを失うことなく守り続けていきましょう。

いせや東松山店では広々とした駐車場も完備しておりますので、お車でのご来店もスムーズです。

振袖撮影などお気軽にお問い合わせください。