深谷本店 2025.11.01

成人式当日を失敗しないために！直前1ヵ月の振袖準備のポイント　深谷本店

皆様こんにちは、いせや深谷本店の小林です。
いよいよ成人式が近づいてまいりました。振袖姿を想像して、胸が高鳴っていることと思います。

この時期に最も大切なのは当日を心から楽しめるように「必要な準備を、抜けなく、わかりやすく」進めることです。

11月～12月にかけて準備することについてお話させて頂きます。
来年の1月に成人式を迎える皆様はぜひご一読ください。

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Ⅰ. スタイル編：振袖の魅力を最大にする「見た目の戦略」

振袖姿の美しさは、着物とあなた自身のバランスで決まります。特に「ヘアスタイル」と「小物」は、直前の準備で大きく差がつきます。

１. 最高のヘアスタイルを見つける！トレンドと美容院への伝え方

ヘアスタイルは、振袖姿の印象を一瞬で変える力を持っています。ご自身の振袖に合う、最高のスタイルを明確にしましょう。

A. 最新トレンド！人気のヘアスタイル解説

スタイル名	わかりやすい特徴とポイント	どんな振袖に似合う？
ふんわりまとめ髪（ローシニヨン）	髪を襟足のあたりで、ゆったりとまとめるスタイルです。トップや顔周りの髪を少しだけ引き出す（後れ毛を残す）と、今どきの優しい雰囲気になります。	昔ながらの柄（古典柄）や、上品で落ち着いた雰囲気の振袖。
きっちりお団子（タイトシニヨン）	髪をブラシでしっかりとかし、ツヤを出してコンパクトにまとめるスタイルです。飾りは、金色の紙（金箔）や飾り紐（水引・紐）を大胆に使うのがおしゃれです。	シンプルな柄、モダンな色合いの振袖。クールで大人っぽい印象にしたい方に。
編みおろしアレンジ	長い髪を活かして、ポニーテールにした部分を三つ編みや玉ねぎのように編みながら下ろしていくスタイルです。飾り紐を一緒に編み込むと、とても華やかになります。	洋風な柄や、淡い色の振袖。可愛らしく、豪華な雰囲気にしたい方に。
すっきりアップスタイル（カチモリ風）	襟足はきっちりまとめ、頭のてっぺんの毛束だけをふんわりと立ち上げるスタイルです。顔周りがすっきりして、小顔に見える効果があります。	ショートヘアやボブの方にもおすすめ。個性的で元気な印象にしたい方に。

B. 美容師さんへの「安心オーダー術」

当日、美容師さんに「イメージと違う！」とならないために、以下の情報を使ってスムーズに伝えましょう。

振袖の「全身写真」を用意： 振袖の色、帯、重ね衿など、全身のバランスがわかる写真を見せることが大切です。
「好きな写真」と「嫌いな写真」を準備： 「この髪型が好き！」という写真だけでなく、「これは絶対にしたくない！」という写真も見せることで、好みのズレがなくなります。
髪飾りは「現物」で確認： 実際に使う髪飾りをすべて持参し、鏡の前で「どこに、どれくらいの大きさで付けたいか」を美容師さんと一緒に確認しましょう。

２. 忘れ物ゼロ！振袖小物「最終チェックリスト」

着付けに必要な小物は、レンタル会社から渡されたリストと照らし合わせ、すべて揃っているか確認します。特に忘れやすい小物に注意しましょう。

カテゴリ	必須アイテム	最終確認のポイント
振袖・肌着	✅振袖 ✅帯 ✅長襦袢 ✅肌襦袢・裾除け ✅足袋	足袋は事前に履いて、サイズや破れがないか確認しましょう。
着付け紐類	✅ 腰紐（5～6本） ✅伊達締め（2本） ✅衿芯 ✅帯枕 ✅ 帯板（前と後ろ） ✅ 三重仮紐（重要！）	三重仮紐は、帯のアレンジに必ず必要です。忘れずに！
飾り・その他	✅ 重ね衿 ✅ 帯揚げ ✅帯締め ✅草履 ✅バッグ ✅ショール ✅補正用タオル（3～5枚）	草履は事前に家の中で履いて、鼻緒を広げておくと当日足が痛くなりにくいです。

３. 美しさがアップする「振袖の立ち居振る舞い」

振袖は洋服と違い、動き方を意識するだけで美しさが変わります。当日までに、この動作を練習しておきましょう。

歩き方： 歩幅を小さく、足をまっすぐ出すように意識します。大股で歩くと、着物の裾が乱れてだらしなく見えてしまいます。
階段の昇降： 振袖の裾を踏まないように、右手で、着物の右前部分（一番下の角）を軽く持ち上げながら昇り降りしましょう。
座り方： 帯を結んでいるので、背もたれにもたれかからず、浅く座るのがルールです。座る前に、お尻の下になる振袖の布を少し持ち上げておくと、シワになりにくいです。
袖の扱い： 長い袖が邪魔にならないよう、何か作業をしたり、物を取ったりする時は、反対側の手で袖を優しく押さえるようにしてください。

Ⅱ. 美容編：内側から輝くための「最終調整計画」

最高の振袖姿を叶えるのは、あなたの最高のコンディションです。直前1か月は、新しいことに挑戦せず、「整える」ことに集中しましょう。

１. 最高の肌を迎える「美容スケジュール」


直前4週間	生活リズムの確立	夜更かしせず、たっぷり寝る（7時間以上！）のが最大の美容法です。食事でビタミンを意識的に摂りましょう。
直前2週間	プロの最終仕上げ	顔とデコルテのシェービング（産毛処理）の予約を確定。これをするだけで、当日のメイクのノリが格段に良くなります。ネイルも完成させましょう。
前日	集中保湿とリラックス	いつも使っている保湿パックで肌に水分をたっぷり補給します。新しいパックは肌荒れの原因になるので使わないこと！
当日朝	崩れないベースメイク	充分に保湿した後、化粧崩れを防ぐ下地を丁寧に塗り込みます。メイクは時間をかけすぎず、ベースメイクを重視しましょう。

２. 苦しくならないための「インナーと防寒対策」

振袖は身体を締め付けます。当日を快適に過ごすための工夫をしましょう。

和装用の下着を使う： バストを平らに抑えてくれる和装ブラを使うと、帯で締め付けられても苦しくなりにくく、着崩れも防げます。
ローライズショーツがおすすめ： 帯や腰紐の位置（おへそ周り）に重ならないように、股上が浅いショーツを履くと、トイレの時の着脱が楽になります。
薄手インナーで寒さ対策： 振袖や長襦袢の下に、首元の開いた薄手の防寒肌着（ヒートテックなど）を着ても大丈夫です。ただし、厚手のものは着膨れするので避けてください。
カイロを貼る場所： 貼るカイロは、冷えやすい腰や背中に。お腹は帯で締め付けられるので、低温やけどや苦しさの原因にならないよう注意が必要です。

Ⅲ. 再確認編：当日パニックにならないための「最終確認」

準備万端でも、当日のハプニングはつきものです。もしもの時に慌てないための「対処法」をマスターしておきましょう。

１. 和装バッグに入れる「厳選アイテム」リスト

和装バッグはとても小さいので、荷物は「これだけは必要！」というものに絞り込みます。

✅招待状・チケット
✅小さな財布（必要最小限の現金とカード）
✅スマートフォン＆充電器（モバイルバッテリー）
✅ハンカチ・ティッシュ
✅メイク直し（リップ、油取り紙、パウダーなど最小限）
✅予備の安全ピン（着崩れを直す応急処置に使えます）
✅絆創膏（草履擦れ対策に必須！）

２. 誰もが通る難関「トイレ」の安心対処法

振袖姿でのトイレは大変ですが、手順さえ知っておけば大丈夫です。

裾をしっかり持ち上げる： 振袖、長襦袢、肌着の裾を、すべてまとめて腰の高さまで一気に持ち上げます。床に触れないように、丁寧に！
帯の中に挟む： 持ち上げた布の束を、帯や腰紐の中にしっかりと挟み込んで固定します。
洋式便器に浅く座る： 背もたれにもたれかからず、少し前かがみになって浅く座ります。
そっと元に戻す： 終わったら、挟んだ布を上から順番に（肌着→長襦袢→振袖の順）そっと下ろします。最後におはしょり（帯の下の布）がたるんでいないか確認しましょう。

３. 自分でできる「着崩れ」簡単リペア術

もし着崩れても、人に頼まず自分で直せる簡単な方法を覚えておきましょう。

【衿元がゆるんだ時】
- ゆるんだ布を、両脇に向かって下に引っ張り、そのたるみを帯と腰紐の中にグッと押し込みます。これで衿元がピシッと美しく戻ります。
【帯の下の布（おはしょり）がたるんだ時】
- たるんでいるおはしょりの布を、上に引き上げるようにして、帯の中にそっと入れ込みます。帯の下から5〜7cmくらい、きれいに平らに出ている状態がベストです。
【裾が長くなった時】
- 歩きにくいほど裾が長くなったと感じたら、トイレ対処法と同様に、帯の下のおはしょりを少し引き上げて、着物の長さを調整しましょう。