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《振袖これチェック!》ママ振袖着用時の注意!草履バッグセットの劣化は大丈夫?

成人式を迎えるお嬢様に、お母さまの振袖を受け継いで着せたい——。
思い出が詰まった「ママ振袖」は、最近ますます人気が高まっています。
しかし、振袖本体は状態が良くても、意外と見落としがちなのが草履とバッグのセットです。「数回しか使っていないから大丈夫でしょう?」と思っているお母様、実は注意が必要なのです。

今回は、ママ振袖をご検討中のお母さまに向けて、草履バッグセットの劣化の可能性と、長持ちさせるための保管方法について詳しく解説します。

「数回しか履いていない」のに劣化?その原因とは?

「たった1回、成人式で使っただけだから」「クローゼットに大切にしまってあったから大丈夫」
そう思っていらっしゃるお母さまも多いかもしれません。
でも実は、草履やバッグは使用回数よりも“経年劣化”が大敵なのです。
特に、昭和・平成初期の草履やバッグには、表面に合成皮革(ビニール素材)が使われているものが多く、この素材は時間が経つとベタつきや剥がれ、ひび割れが起こりやすくなるという特徴があります。
また、バッグの金具部分が変色していたり、ファスナーが動きにくくなっていたりすることも。
これらは使用していなくても、空気中の湿気や温度変化、光の影響によって徐々に進行する劣化です。

素材の経年劣化:

  • 合成皮革(合皮): 草履の台やバッグの表面、持ち手などによく使われる合皮は、残念ながら経年劣化しやすい素材です。湿気や紫外線、温度変化などの影響で、表面がひび割れたり、ポロポロと剥がれてきたり、ベタつきが生じたりすることがあります。これは「加水分解」という化学反応によるもので、使用回数に関わらず時間とともに進行します。
  • 接着剤の劣化: 草履の鼻緒と台、台の各層、バッグの金具部分などは接着剤で固定されています。この接着剤も時間とともに劣化し、粘着力が弱まったり、硬化してもろくなったりします。
  • 金具のサビ・変色: バッグの留め具や草履の飾りに使われている金属部分が、湿気によって錆びたり変色したりすることがあります。

・保管環境:

  • 湿気: 日本は湿気が多い気候です。湿気はカビの原因になるだけでなく、合皮の劣化を早めたり、接着剤の性能を低下させたりします。
  • 直射日光・紫外線: 直射日光や紫外線は、素材の色褪せや変質、劣化を促進します。
  • 温度変化: 急激な温度変化も素材に負担をかけます。

これらの要因により、たとえ数回しか使用していなくても、最後に確認してから数年~十数年経過している場合、見た目以上に劣化が進んでいる可能性があるのです。

よくあるトラブル例

以下は実際に多いご相談です:

  • 成人式の当日に草履の底がパカッとはがれてしまった
  • バッグの取っ手部分がボロボロと剥がれてきた
  • 草履の中底がベタベタしていて、履ける状態ではなかった
  • 金具が変色していて、写真に写ったときに目立ってしまった

こうしたトラブルを避けるためには、事前のチェックがとても大切です。

こんな状態は要注意!草履バッグのチェックポイント

お嬢様が振袖をお召しになる前に、以下の点をチェックしてみましょう!

【草履】
鼻緒:付け根部分が緩んでいたり、ひび割れていたりしないか。
優しく引っ張ってみて、グラグラしないか。
鼻緒の生地自体に劣化(剥がれ、ベタつき)はないか。

台(天・側面・底):表面にひび割れ、剥がれ、ベタつきはないか。
側面(巻き)の接着部分が剥がれてきていないか。
底(かかと部分含む)が剥がれていたり、ゴムが硬化して割れていたりしないか。
草履全体が硬くなって、しなりが悪くなっていないか。

:購入時と比べて極端に変色していないか。

【バッグ】
持ち手:付け根がしっかりしているか。
素材にひび割れ、剥がれ、ベタつきはないか。
合皮の場合、内側の芯材が見えていたりしないか。

本体:表面にひび割れ、剥がれ、ベタつきはないか。
型崩れしていないか。

金具:開閉はスムーズか。
サビや変色はないか。

内側:布地にシミやカビ、ベタつき、特有の臭いはないか。
合皮が使われている場合、剥がれやベタつきはないか。

特に注意したいのは、見た目は綺麗でも、少し力を加えると崩れるように劣化しているケースです。 必ず実際に手に取り、優しく触ったり動かしたりして確認してください。

もし劣化が見つかったら?

万が一、草履やバッグに劣化が見られた場合は、無理して使用するのは避けましょう。成人式の途中で壊れてしまっては、お嬢様が大変な思いをされてしまいます。

買い替え:安全と安心のためには、新しいものを用意するのがおすすめです。最近は素敵なデザインの草履バッグセットがたくさんあります♬

長持ちさせるための保管方法

草履やバッグは、正しい方法で保管すれば長持ちさせることができます。
次のような点に気をつけましょう!

1,使用後のお手入れ:草履の底の汚れは、乾いた布やブラシで軽く落とします。草履の台やバッグの表面は、柔らかい布で乾拭きし、手垢やホコリを取り除きます。雨などで濡れた場合は、陰干しでしっかりと乾かします。(ドライヤーや直射日光はNG)

2,保管場所:風通しの良い、湿気の少ない場所を選びましょう。押し入れの奥などにしまい込まず、定期的に空気の入れ替えを。直射日光や蛍光灯の光が長時間当たる場所は避けてください。

3,保管方法:購入時の箱に入れる場合は、箱に小さな通気孔を開けておくと湿気がこもりにくくなります。草履は、鼻緒がつぶれないように詰め物(柔らかい紙など)を挟んでおくと型崩れを防げます。バッグも型崩れしないように、中に詰め物をすると良いでしょう。ビニール袋など通気性の悪いものに入れて密封するのは避けましょう。不織布の袋などがおすすめです。

防虫剤や乾燥剤を使用する場合は、草履やバッグの素材に影響のないものを選び、直接触れないように注意してください。特に金糸銀糸や特定の化学繊維は、防虫剤の種類によって変色することがあります。
年に1~2回は虫干し(陰干し)をして、状態を確認しましょう。

まとめ

お母さまの大切な思い出が詰まったママ振袖。
お嬢様にとっても、特別な1枚になることは間違いありません。

ですが、草履やバッグといった小物類にも目を向けてあげることで、
より安心して成人式当日を迎えることができます。

まずは、草履とバッグの状態チェックから始めてみてください。
不安な点があれば、お気軽に私たちにご相談くださいね。

※お持込みプランをご希望のお客様は、お振袖やその他の小物も一式お持ちください♪
試着はもちろん、不足品の確認やクリーニングも当店にて行えます。


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