ブログ 2025.12.08

2026年度成人向け　着崩れを防ぐ！成人式当日に役立つ立ち振る舞い・歩き方・座り方＠深谷本店

こんにちは！いせや呉服店深谷本店の“のむ”です♪一生に一度の成人式。最高の振袖をまとい、晴れの日を迎えるお嬢様の輝きを、ちょっとした動作で損なってしまうのは本当にもったいないことです。

私は、当店の熟練の着付け技術と、ブログ運営で培ったノウハウを融合させ、「着崩れ知らず」で一日中美しいままでいられる秘訣を教えちゃいます！2026年成人式のお嬢様、ぜひこの「美の極意」をマスターしてくださいね！

あなたの「慣れない」不安はなんですか？

まず、成人式当日の状況と、お嬢様が抱えるであろう不安を明確にしましょう。

成人式は、早朝の着付けから、式典、友人との再会、記念撮影、移動、そして二次会まで、長丁場です。振袖は洋服と違い、常に「着崩れないか」という意識が必要になります。特に、公共の場での座り方や、慣れない草履での移動は、事前にコツを知っておく必要があります。

成人式の写真は一生の宝物です。しかし、「姿勢が悪い」「襟元が詰まっている」「おはしょりがボコボコ」といった状態では、写真のクオリティが下がってしまいます。美しい振袖をまとうからこそ、立ち姿の「美の土台」が重要になります。

小さな動作の積み重ねが、大きな着崩れにつながります。このメカニズムを知ることが、対策の第一歩です。

おはしょり（帯の下の振袖のたるみ）は、胴回りの印象を大きく左右します。これが乱れる最大の原因は、椅子に深く座りすぎることです。深く座ると帯が沈み込み、立ち上がる時にその沈んだ帯に布地（おはしょり）が巻き込まれて持ち上がってしまうのです。

衣紋（襟の後ろの抜き加減）は、和装特有の女性らしさを強調するポイントです。ここが詰まってしまうのは、主に猫背になったり、腕を前や横に大きく動かしすぎることで、背中の布地が引っ張られて起こります。

洋服のように大股で歩くと、振袖の裾が左右に大きくはだけてしまい、足元や下着が見えてしまいます。これは見た目が悪いだけでなく、裾を踏んで転倒するリスクや、裾を汚してしまう可能性が高まります。

着崩れは単なる見た目の問題ではありません。成人式という特別な一日を台無しにする、精神的な影響も大きいです。

常に「大丈夫かな？」と気にしていると、式典や友人との会話に集中できません。不安や焦燥感から、せっかくのお祝いムードを心から楽しめない結果になってしまうかもしれません。

後日、届いた写真を見たときに、もし自分だけ襟元が乱れていたり、帯がずれていたら、「あの時、もっと意識していればよかった」と後悔する原因になりかねません。一生残る写真だからこそ、最高の状態で写りたいですよね。

さあ、ここからは当店の熟練スタッフが実践している「着崩れを完全に防ぐための3つの極意をご紹介します。これをマスターすれば、あなたは自信を持って一日を過ごせます。

立ち姿こそ、すべての基本です。

足元： 親指の付け根同士（ぼんのくぼ）を意識して軽くくっつけ、気持ち内股気味に立ちます。これにより、裾が自然に閉じ、美しい筒状のラインが生まれます。
姿勢と手元： 糸で頭を引っ張られているように背筋を伸ばし、肩の力を抜きます。両手は軽く重ねて、おへその少し下に添えましょう。この手の位置は、おはしょりの安定にも直結します。

歩き方一つで、美しさと品格が際立ちます。

歩幅： 普段の歩幅の半分以下、もしくは草履の長さ程度の小さな歩幅を意識します。
足運び： 膝から下をまっすぐ前に出し、草履の底を「すり足」気味に静かに運ぶのが理想です。
袖の扱い： 長い袖は、地面につけたり汚したりしないよう、片方の腕に軽くかけるか、両袖を身体の前でそっと抱えるようにして移動しましょう。特に階段の上り下りでは必須の動作です。

ここが一番の着崩れ防止のキモです！座る前のたった5秒の準備で、一日中崩れを防げます。

裾のガード： 座る直前に、後ろ側の振袖の裾を軽く持ち上げ、椅子に挟まれないようにします。
おはしょりの余裕： 帯の下の「おはしょり」部分を、両手で軽く持ち上げ、真横にスーッと引いて、わずかな「ゆとり」を作ります。
浅く着席： 椅子には浅めに腰掛けます。背もたれに帯の結び目（お太鼓など）が強く当たらないよう、背中にこぶし一つ分の空間を空ける意識を持ちましょう。これにより、帯の美しい形を完全に保てます。